オルネライヤ
ワイン好きな方ならご存知のオルネライヤ。
サシカイヤと並んで高級なワイン、オルネライヤは海に近い町ボルゲリにあります。
ボルゲリの真っ直ぐな糸杉の道5kmを進んでいくと、「ワインの道」とかかれた看板が目に付きます。それにそって走っていくとオルネライヤが見えてきます。
ここは頑丈な門がつき、決して飛び入りの訪問客は受け付けてくれませんが、この間たまたま入った「ワインの道」のオフィスでオルネライヤの特別訪問を受け付けており、早速申し込んできました。
オルネライヤは1981年にアンテイノリ家によって創設されました。現在は、50%がイタリアのフレスコバルデイ家に属し、後の50%はアメリカのカリフォルニアにあるワインメーカーが所有しています。
今年で、84ヘクタールのワイン畑を持ち、そのうち60ヘクタールがワインを生産しています。
2008年までには、102ヘクタールのワイン畑を持つように準備が進められているようで、オルネライヤの周りを車で走ると、若いワインの幹が植えられている畑が何処までも続いていており、ちょっとびっくりする風景です。
彼等の葡萄の種類は、75%がカベルネ・ソヴィニオン、20%がメルロ、そして5%がカベルネ・フランクとなっています。
キヤンテイワインで見られるサンジョベーゼ種は海に近いボルゲリの土地では育ちにくく、フランスの海際の町ボルドーで美味しいワインを生産していた葡萄を同じような土地柄のボルゲリで試したわけです。
そして、今では世界中で賞賛されるワインにのし上がりました。
生産されているワインは、
レ・ヴォルテ
(60%サンジョベーゼ(他の場所の葡萄)、20%メルロ、20%カベルネ・フランク)
レ・セレ・ヌオヴェ
(70%カベルネ・ソヴィニオン、30%メルロ)
オルネライヤ
(70%カベルネ・ソヴィニオン、25%メルロ、5%カベルネ・フランク)マッセト
(100%メルロ)
1年間の生産量は60万本。
レ・ヴォルテ・30万本、レ・セレ・ヌオヴェ・10万本、オルネライヤ・10万本、マッセト・3万本
全種のワインが必ず樽に入ります。
レ・ヴォルテ・6ヶ月、レ・セレ・ヌオヴェ・12ヶ月、オルネライヤ・18ヶ月、マッセト・24ヶ月
ここのグラッパも有名で、そしてこれも樽に入ります。
グラッパは普通水のように透き通っていますが、樽に入ると黄色く色づき、今それがモードになってきています。
販売先は28%がイタリアで、残りは外国に輸出されているようです。
さて、オルネライヤ訪問の日、訪問客はそれぞれ自分の車でワイン畑を通り抜け、カンテイーナまで入っていきます。カンテイーナは初めから瓶詰めまで全てモダンな設備。こういったコンピューターを使いながらいつも同じ良質のワインを造るモダンな設備の所が今は増えてきています。
ぐるっと回った後、又車に乗りワインテステイングの場所まで戻ります。
ワインテステイングの部屋はガラス張りで、大きなオリーブの木を囲むように作られています。
テスト用のワインの蓋は既に前もって開けられており、準備万端です。テストしたのは、レ・ヴォルテ、レ・セレ・ヌオヴェ、オルネライヤ。オルネライヤ2000年をテストしたのですが、これはまだ市場には出ておらず、もうけもの。味は主人に訊いてみると、やはり大変美味しいそうで、食事と一緒ではなく、ワインだけをゆっくりと楽しみたいワインだとか。カンテイーナではワインは売ってくれませんので、ボルゲリにあるエノテカに行って訊いて見ましたら、1本110ユーロだそうです。
この5月に始めて市場に出ます。丁度この時期にトスカーナにいらっしゃる方、どうですか1本?
ちなみに、オルネライヤのカンテイーナ訪問は夏だけ開催しており、週に1度だけ、予約客のみ、それも8~10人の人数が集まらないと訪問させてくれません。かなり訪問が難しい所です。
次回は、あのサシカイヤを訪問してみようと思っています。
ここも訪問がかなり難しい所。さあ、どうなりますか。
3月29日の土曜日、こちらは夏時間に変わりました。
1時間時計が進み、日本とは7時間差になります。
3月30日から急に朝が1時間早くなり、なんとなく睡眠不足に感じたものです。
そしてそれを境にしたように、とても暖かい春爛漫の気候ががらっと変わり、約2ヶ月ぶりの雨が1日中降った後は、気温がかなり下がりました。
今日も冷たい風が吹き、数日前にはボローニアとフィレンツエの間で雪が降り、今日もイタリア中部で雪が降ると天気予報で言っていました。今日は気温5度しかなく、又冬のコートを来ています。
四月に入ると必ず又寒くなるとこちらでは言いますが、本当にその通りなんですね。
さて、今日は4月7日。
この日付は何回見ても懐かしい日付なのですが、それは私の誕生日だからなのです。
そうなんです、今日は私の誕生日。どうして誕生日ってなんとなく嬉しいのでしょうね。昨日は、大家さんちのエレーナおばあちゃんが昼食に招待してくれて、大家さんち家族と共に食事をしましたが、皆、私の誕生日の事を覚えていてくれて、おばあちゃんは大きなバースデーケーキを焼いてくれていました。大家さんちの家族全員からは素敵なネックレスのプレゼントがあり、1日早い誕生日を祝ってくれました。
私の誕生日には、良くレストランへ行き食事をする事はありましたが、私のためにケーキを焼いてくれた人は、私の人生でおばあちゃんが始めてです。
私の小さい時には家にオーブンなるものがなく、母親はケーキの焼き方なんて知らなかったと思います。
やっとこの年になって、私のためにケーキを焼いてくれる人に出会いました。
ああー、なんて幸せなんでしょう。!
今朝は起きて身支度をした後、洗濯機をかけようと用意してキッチンに行くと、テーブルの上に「Happy Birthday Bella Kiyomi」とハートと太陽の絵と共に書かれた紙があり、その上に3つの小さなプレゼントが乗っかっていました。
え~~~、と嬉しい含み笑いをしながらそっとあけてみると、それぞれ違った色のピアスが出てきました。そして私の背後で「Happy Birthday!」と彼。
どーっと涙です。プレゼントは高価なものではないのですが、でも気持ちが嬉しい。彼はいつもこんなふうに私を驚かしてくれます。
彼に巡り会えて良かったなー。