夏野菜
６月も中旬を過ぎてしまいました。
暑くなるのも当たり前です。
赤いポピーの花はまだあちらこちらで可愛く咲いていますが、麦畑はすっかり黄金色に色づき、既に刈り取られた畑では刈り取り機の走った後が奇麗な格子模様を描いていて、写真の被写体には最高な風景を見せています。
蛍も麦刈りとともにいなくなります。
その代わり葡萄畑のブドウの実が日増しに大きくなっています。
小さいながらもちゃんと葡萄の形をしていて、あのみずみずしい葡萄に成長する秋が楽しみです。
今年の冬は暖冬で雨も少なかったのですが、葡萄のできはどうなのでしょうか。
ポピーの花が終わる頃に、ヒマワリの花が咲き始めます。
先週の日曜日にモンタルチーノ、ピエンツア、オルチャ渓谷を見に出かけたのですが、その途中にもう背の高くなったひまわり畑がずーっと続いていて、１～２週間すると黄色い花が一斉にこの辺りを埋め尽くして奇麗だろうなー、と車窓の外を眺めていました。
トスカーナ郊外はいつでも魅力的です。
さて、うちの野菜畑です。
ジョン・クロードが気持ちを込めて作っている野菜畑。
私とそれから大家さん家族の喜ぶ顔が見たいために、毎夕方、汗だくになって手入れをしています。
毎年同じ場所に同じ野菜を植えるのは良くないということで、今年は去年と全く違う場所にそれぞれの野菜を植えました。
それが良かったのか、それとも前回ご紹介した月の影響を考えて植えたのが良かったのか、どの野菜もいつもより大きく立派に成長しています。
今はズッキーニとキューリの収穫時期で、毎日、沢山の収穫があります。
キューリもズッキーニもちょっと油断していると成長しすぎてどでかい怪物のようになりますから、朝夕、目を開いてチェックしなければいけません。
どちらも大きくなりすぎると種が多くなり、実も少し固くなります。
ズッキーニは大量に収穫されたら、さっと湯がいて冷凍してしまうのですが、さてキューリはどうしたものかと今思案中です。
ネットで検索してみると、キューリのレシピはほんの数件しかなく、余り私の助けにはなってくれませんでしたが、ただ、生で食べるだけではなく炒めたりしてもおいしいということに気づかされました。
そうだ、火を通してもいいのだ！
料理に使えばいいのだ。
でもズッキーニもたくさん採れ、そのうち茄子、サヤインゲン、トマトなども採れてきます。
わざわざキューリを料理に使わなくても使う野菜は沢山あるからなあ、と又もや困ったところ。
さあ、冷蔵庫の野菜ボックス一杯のキューリをどうしましょうか・・？
ネットに載せた写真はジョン・クロードの野菜畑です。
彼の前にある大きな葉っぱの群衆がズッキーニ。
彼の横にあるまだ背の低いものはサヤインゲン。
彼の後ろ側に並ぶのは茄子、ピーマンなどで、更にその後ろにトマトの苗が並んでいます。
写真の両側に写っているのはオリーブの木。
今年は沢山収穫がありそうです。
黄色いズッキーニの花は、実をつけずにそのまましぼんでしまう花と実を付ける花と２種類あります。
確か雌と雄だったと思います。
実を付けない花の方は中に詰め物をして揚げたり、又そのまま天ぷらのようにして食べたりします。
こちらの朝市では花だけを売っていることもあります。
茄子とトマトが採れ始めたらラタテウイを作ろうと思います。
夏の甘いトマトで作るラタテウイは最高です。
あ～、夏！
畑の新鮮な野菜を食べ、海に行ってビタミンDを沢山摂って、タンクトップとスカートでまだまだ陽の高い７時頃に夕食を作り始める。
夕食の後にアイスクリームを食べるともう完璧。
夏である喜びをいっそう感じます。