愛着のある4月
3月末に夏時間となり、トスカーナは日が長くなりました。
夕方8時を過ぎても明るくて、夕食の支度を始めるのがついつい遅くなります。
これから夏にかけてもっと日が長くなるので、1日が冬に比べて長いような気がしてしまいます。
でも、気候は正に4月の気候。
寒くなったり暑くなったり、毎日良く変化します。
でも4月は私の大好きな月です。
寒い冬が終わって4月は春。
小さいとき、4月の入学式はいつも桜の花の下でした。
今、木々には新緑が芽生え、そこら中に野花が咲いて風に揺れています。
人生の目覚めが感じられる4月。
よーし、これからこの1年頑張るぞー、と自然がモクモクと起き初めているように感じます。
そして、4月は私が生まれた月でもあります。
そういうことも含めて私にとって4月は1年の中でも特別に愛着のある月です。
月曜日が私の誕生日でしたが、沢山歳をとってくると誕生日って別にどうって事ない、と思い始めるわけですが、でもやってくるとなんだかウキウキ嬉しくなるものです。
月曜日の朝、相棒のジョン・クロードから「誕生日おめでとう!」と言われて、あっ、そうだった、今日は私の日なのだと、じわっ、と嬉しさがこみ上げてきました。
午前中、買い物から帰ってきた彼から大きな赤いバラの花を10本もプレゼントされて、う~~ん、誕生日もいいなぁ~、と。
誕生日なのだから、お昼にはちらし寿司を作ろうと思いたち、頑張って作りました。
味噌が切れているのでズッキーニ入り(!)のすまし汁と茄子の味噌田楽(っぽいもの)も作ってお祝いの食事らしくて大満足。
でも・・、それ以外はごく普通の平和な日が静かに、静かに過ぎていきました。
誕生日の夕方って、ちょっぴり寂しくなりません?
ただ、今年は誕生日が3日間続くことになります。
月曜日が定休日だったので火曜日に予約を入れたよ、とジョン・クロードがいうレストランに朝から出発。
どこへ行くか秘密でした。
ただ、ルッカの近くと言うことで、レストランへ行く前にルッカの町で誕生日プレゼントを買っておいでよ、とジョン・クロードに言われ(嬉)、一人で町の中に繰り出しました。
何が欲しいか全く頭になかったのですが、「ナラ・カミーチャ」の店の前を通りかかったときに、綺麗な色のブラウスが見えて、さっと入ってしまい、3枚も買ってしまいました。
自分の誕生日プレゼントだと思うと大胆になります。
その後、桜の花(チェリーの実がなる木)が満開の山の中をくねくねと曲がりながら行ったレストランも素敵で、美味しく食事をし、支払った料金がそれは安くて二人で大笑いしたり。
帰りはピサ近くの大きなショッピングセンターで生活用品の買い物。
そこに入っている「GEOX」の店で探していた春物のジャケットを見つけて、又買い物。
誕生日でなければこんなに沢山のものを買うガッツはありませんって。
そして水曜日は大家の家族全員が揃うと言うことで、スプマンテ(イタリアのシャンペン)とつまみを持って「乾杯」をしに階下へ行きます。
そういえば、誕生日の1日前の日曜日は、エリーナおばあちゃん(大家の母親)がケーキを作って、昼食に招待してくれたのでした。
ほんとに、今年も素敵な誕生日でした。感謝。