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新しい展開

Leo

夏と言えば7月と8月だと思っていましたが、6月も暑くなるのだと改めて思い知らされている今日この頃です。
6月初旬は涼しく始まりましたが、2週目からどんどん暑くなり、このところ日中気温が40度近くまでいく、真夏の日々が続いているトスカーナです。
5月の連休時期、悪いお天気が続いて楽しめなかった海へ、待ち遠しかったように人々が繰り出しています。

Leo

そんなちょっとお天気が不安定な6月初旬、20数年来の友達がスイスから遊びに来てくれました。
彼女に始めてあったのは彼女が18歳の時。私たちがスイスに住んでいるときです。
彼女のボーイフレンドを私たちが既に知っていて、それで彼女とも仲良くなったわけですが、スイスに住んでいるときは、月に2~3度、わが家に日本料理やイタリア料理を食べに来たものです。
私たちのアパートのドアを開けた途端、「う~~~ん、いい匂い~~。お腹すいた~~~」と言いながら入ってきた彼女たち。
私たちがトスカーナにやってきてからは会うことも少なく、私の手料理も食べてもらえる機会がなくなりました。

数年前から彼女はトスカーナを訪問したいとはいいながら、なかなか来てくれず、彼女は口だけだもんねー、なんて言っていた私たちですが、今年は新しいボーイフレンドと一緒にとうとう来てくれることになりました。

彼女は車「MINI」を持っています。これは彼女の宝物です。
スポーツ系で普通のMINIより幅があり、彼女自慢の車です。
スイスではボーイフレンドにも運転させないそうです。
そんな大事な車ですから、最初はこの車でイタリアへ行くのは危ない、絶対列車で行くと言っていた彼女ですが、トスカーナはイタリアの中でも一番治安がいいし、こちらでも沢山「MINI」の車は見るよ、夏になるとベンツやBMWで旅行者達がやってくるわよ、と伝えると、結局自分の車で来ることに彼女は決めました。

イタリアの道路が良くなっていて驚いたー、と彼女
ヨーロピアンコミュニティーに入る条件として、イタリアは道路とトイレを綺麗にするように命令を受けたと聞きました。
ほんと、昔のイタリアの道路、高速でもデコボコでした。
そしてトイレ。バーでもどこでもあまりの汚さに入るのが怖かったくらいです。
それも随分改良され、旅行しやすい国になりました。

彼女がなかなかやってこなかったトスカーナですが、来てみるとその美しさ(丘あり海あり)に彼女もボーイフレンドも魅了され、この7月にはボーイフレンドの子供と彼女のお母さんを連れて一緒にやってくることを速効決めてしまいました。
そしてアグリツーリズモを早々と予約し、スイスへ帰っていきました。
やはりTVや雑誌で見るよりも、実際、自分の目で観るトスカーナは数倍美しいと彼女たちは言います。
古い友達が来てくれて、懐かしさに心がほんわか温かくなりました。
そんな彼女も今は40歳だと言われてびっくり。
私にはいつまでも18歳の彼女です。

先週の日曜日、ピエンサで花のお祭りを見ました。
「Corpus Domini」というお祭りで、英語では「Body of Christ」。
実際は花のお祭りではなく、キリスト教に関するお祭りで、教会でミサが終わった後に、真っ白な服を着た子供達や神父が街を練り歩くものですが、その道の上を花で綺麗に飾っていたのです。

ピエンサの町へ入った途端にジネストラという黄色い花が目に飛び込んできました、というか、街は花で一杯でした。
人々は路地に水をまき、その上をジネストラの花を中心にいろんな花で、女性も男性も、一緒になって綺麗な模様を描いていました。
その美しさに私も感激してしまいました。
その花の道が街の路地をずーっとどこまでも続いており、路地の前に住んでいる人たちがその場所を担当するのでしょう、花を飾ったり、乾燥しないように水をかけたり心を込めて気を配っていました。
あまり早くから飾り始めると花が乾燥してしまいますから、ミサが終わる30分ほど前を見計らって飾るようです。
こうやって綺麗に飾った道も、やがて子供達や神父が練り歩き、無惨な姿になるわけですが、それがキリストの人生を表しているのでしょうか・・。
街は花の香水に包まれていました。

PIENZA

PIENZA

PIENZA

PIENZA

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