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ジョン・クロードの誕生日

birthday

冬のような寒さが1週間あった後、トスカーナは又とても温かくなりました。
きっとこれがインディアンサマーでしょう。
今日、太陽の日差しの中で洗濯物を干していたら、ジーンズのところがじりじりと焼けつけてきて、暑かったこと。

10月25日の日曜日はジョン・クロードの誕生日でした。
それに加えて、この日はいろんな事がありました。
先ず、この日(正確には土曜日の真夜中に)夏時間から冬時間(標準時間?)に変更となりました。
今まで7時だったのが6時に戻る形です。
たった1時間の違いですが、朝は早くから陽が上がっているのが嬉しいし、でもその反対に夕方は早くから暗くなるのが少し寂しいところです。

もう一つの出来事は、25日の朝、トイレに行きたくなって起きた時のことです。ベッドの脇に立った時、窓の外が真っ赤なのに気づきました。
もう火事のようで、何これ・・・?と思いながら鎧戸を開けると、それは、それは素晴らしい朝焼けが大きな空一杯に広がっていました。
直ぐにカメラを取りに行き、パシ、パシと撮影。
こういう朝焼けとか夕焼けは撮影している間にどんどん様子が変わっていきます。
10枚くらい写真を撮って、後は朝空一杯に広がる真っ赤な絵をただただボーッと眺めていました。
トイレに行くのも忘れて・・・。

ということで、ジョン・クロードの誕生日をお祝いしているかのように朝から嬉しいハプニングがありました。
で、その本人はというと、誕生日というものにあまり関心がありません。
彼は今年でやっと54歳になる若者ですが(!)、いくつになろうが、自分は自分、という人ですから、誕生日だね、と言っても、あっ、そうか・・、てなものです。
誕生日プレゼントも彼にはなし。
どうしてかというと、彼は欲しいものがあると誕生日など待たずに直ぐに買ってしまうからです。
特にPC関係のもの、iphone、カメラなどの機械ものは、欲しいと思ったらネットで即購入したり、お店で買ったり。
だから、私は誕生日に上げるものがありません。
洋服も、自分で気に入ったものを探す方がいいようです。
変なものを買って、気に入らないと言われるとお互い困りますから、私は買わないことにしています。
ソックス一つでも彼にはこだわりがありますので、簡単に買えません。
たまたま、一緒にお店にいて、これはどう?と私が勧めたもので、彼も気に入ったものがあると喜んで買っていますが、それ以外は彼の買い物にあまり口出しはしません。

私が何か欲しくて迷っているときに、「ね~、これが欲しいんだけど、買おうかな~?」なんて相談的に訊くと、欲しければ人に相談しないで買ったらいい、と彼は言います。
僕は自分が本当に欲しいものは、君に買ってもいいかどうか訊かないでしょう、と言います。
そうなんですよね。
「あのさ~、このPC欲しいんだけど、買おうか、どうしようか?」なんて彼は私に訊いてきたことがありません。
必要だと分かると即買います。
このきっぱりした判断がなかなか私には出来ません。
まだまだ修行が足りません。
まっ、その内に何かぽーんと買って、驚かしてやろうかと思っています。

でも、せっかくの誕生日ですから、二人のお気に入りであるビーチの真上に建っている魚介類のレストランへ行ってきました。
この日は又夏のような素晴らしい好天気で、ビーチには水着姿の数人が甲羅干しをしていました。
あ~あ、私たちも水着を持ってくるのだった・・・。
この時期、人出は多くなく、海は太陽に光り輝いていて、レストランのテーブル席から見ているだけですっかりいい気分になりました。
夜は夕焼けが見られる、いいレストランです。

さて、何を食べたかと言いますと。
先ずは生の魚やエビの盛り合わせの前菜。
刺身のように生の魚がある横に、マグロのたたきのような味付けをしたものもあり、この前菜を食べるイタリア人が多いのには驚きます。
次は、プリモを省いて、鯛のオーブン焼きとポルチーニ茸がつき合わせになったセコンド。
魚もただオーブンで焼いただけのシンプルでとても美味しいものだったのですが、横に付いてきた秋の味覚のポルチーニ茸が1本サッと焼かれていて、その風味とお味のよろしかったこと。
魚よりも勝っていたかもしれません。

その後はデザートですが、電話で予約を入れたときに、ジョン・クロードが誕生日なので小さなケーキを作って下さいとお願いしていて、機会を見計らって1本のローソクが点されたケーキが出てきました。
ケーキの前には「Auguri―おめでとう」と書かれていて、小さなサプライズ。

「あっ、ケーキを頼んだんじゃないかと思っていたんだー」と彼にはバレバレでしたが、「メルシー」と感謝してくれて、美味しく頂きました。
お腹が満腹した後は、海辺を歩いたり、海の家的なカフェで一服したり、近くに10kmも続く自然公園にもなっている松林をゆっくりと歩いたりして(10kmは歩いていません)、静かな午後を心から満喫しました。
彼と二人で一緒に歩いたり、何かをしたりすることが私はどれだけ好きで幸せか、言葉に出来ないほどです。
この先、いつまで一緒にいられるか分かりませんが、出来る限り長く一緒にいたいと願います。

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