ボルゲリ
ワインの地キャンテイの事は皆さん良く御存知かと思いますが,今日は別のワインで良く知られているボルゲリについて書きましょう。
ボルゲリはとても大きな「デラ・ゲラルデスカ」の領地でしたが,1496年にマッシミィリアノ1世皇帝に略奪され,火をつけられました。新しく村の建設が始まったのは16世紀を半分ほど過ぎたときです。1838年から1848年にジオスエ・カルデゥッチが住んでいましたが,彼の詩によってこのボルゲリは世界に知られるようになりました。
現在は「Sassicaia・サッシカイア」と「Ornellaia・オルネライア」のワインで大変有名になりました。あまりに有名になり,サッシカイアは1瓶、約 200'000リラ,オルネライアは約 100'000リラはします。勿論作った年によりますが,いい年の物はもっとします。レストランで飲むとその3倍は取られます。この近所のお店ではもう買えないほど,有名で高級品になってしまいました。
ワインは買えませんから,ボルゲリの村へ行って見ましょう。
ここへ来るにはビボーナから「Strada dell Vino・ワインの道」の標識を目当てに進んで行きます。有名な糸杉の並木道(この並木道はヨーロッパで一番長い一直線の並木道で海に伸びています)まで来ると、その左側終点がボルゲリです。
先ず古い中世の城であったアーク形の入り口を通り抜けて村に入っていきます。
夏には沢山の花が咲き乱れていて青い空とコントラストになり,それは綺麗です。
小さい村ですが,昔のままの雰囲気が感じられる通りや広場などが見られます。ここの産物が売られている「ボッテーガ・店」やトスカーナ名物が食べられるレストランなどがつつましく経営されています。
旅行者にはまだ良く知られていないようで,日曜日はイタリア人の訪問者がかなり見られますが,他の日はゆっくりとこの村の雰囲気を楽しむことが出来るでしょう。海にも近いので,時間があれば行ってみてください。