モンテプルチアーノ
今日はモンテプルチアーノです。
この町は丘の上からクリームを流したかのように、傾斜した山の背を駆け下りるように広がっています。その長さ11.5km。
先ず、ポルタ・アル・プラト(プラトの門)から入っていきましょう。
こから町の上にあるピアッザ・グランデまでは60度の傾斜です。
家々は狭い傾斜した道の両側に垂直に立っており、道はかなり急です。殆どの有名な建物は本通りに集まっており、沢山の小さなお店なども可愛く飾られて、ちょうど展示会をしているようです
モンテプルチアーノといえばワインで、ここのヴィノ・ノビレは大変有名です。
ワインを売っているお店に入ると、無料でワイン試しが出来ます。新しいワインから3年もの4年ものなど、時々パンを食べながらそれぞれのワインの良さを試せるようになっています。そして、地下にあるワイン貯蔵庫も必ず見ていきましょう。昔使っていた道具などを飾り、展示場のようにもなっていますが、しかしその地下では、現在でも売るためのワインが貯蔵されています。時々その隅にエトルスキ人の墓があったりして、どんなにこの地下が古いかを思わされます。
狭い道をお店を見ながら上がっていくと、多くの教会、パラッツォなどが見られますが、有名なのはパラッツォ・デル・コムナ―レで、この建物はフィレンツエにあるパラッツォ・デラ・シニョリアのアイデアを多分に取り入れているようです。そしてもう一つは堂々と聖域に立っているテムピォ・デイ・サン・ビアジオでルネッサンスの建築様式を用いており、バチカンにあるサン・ペーター教会はこの建築様式にインスピレーションを得て作られたようです。
この町からのパノラマはすばらしく、西にヴァルデイキアーナを見、東にコルトネーゼの丘を見ることが出来ます。