マントン、コート・ダジュールの小さな観光地
サン・トロッペ近郊でフェスティバルを終えた後、私たちが6月24日から26日までプチバカンスを楽しんだマントンについて、少し書き足します。
マントンと書いていますが、フランス語名はMenton。私はどちらかというとモントンと発音します。正しいのはマとモの間なのです。難しい。
日本語のサイトを見ると、どのサイトもマントンと書かれているので、私もマントンで行きます。ちなみにイタリア語ではメントーネとなります。日本人にはこちらの方が発音しやすいですね。
前回のトスカーナ日記にも書きましたが、マントンはコート・ダジュールにあるリゾート地の一つで、イタリアの国境近くにある町です。1860年までマントンはイタリア領でした。
そう言う訳で、フランス国のマントンには沢山のイタリア人が歩いています。
旅行者もいますが、住んでいる人も多いようで、町を歩いているとフランス語と同じくらいにイタリア語が聞こえてきます。
マントンのレストランやお店に入ると、フランス語とイタリア語、それに英語を上手に使い分ける店員が何処にでもいるので、やはり観光地だな、国境に近い町だな、と私は思っていたのですが、ホテルの従業員に聞いてみたところ、マントンでは子供が学校に入ると直ぐにフランス語、イタリア語、そして英語を同時に勉強するそうです。
いいですね~。子供の頭はスポンジのように語学やいろんなものを瞬く間に吸収するようにできていますから、小さいときから2カ国語や3カ国語に親しむ環境にあるというのは羨ましい限りです。私もこんな環境の中で育ちたかったな・・。
マントンのイタリア国境近くに旧市街があり、そこには今ではコクトー美術館になっている要塞を始め、公園や高級ホテル等が集中し、観光客が一番訪れる場所になっています。
私たちが宿泊したのは、モナコ近くにあるベストウエスタンホテル・プリンス・デ・ウエールズ。海からマントンの町を見ると左端、イタリアの国境から一番遠い端にあります。
新しく成長した新市街になるのでしょう、旧市街に比べると若干静かで、住民の生活が感じられる、のんびりしたところです。
と言っても観光地の影響はここにもあり、ホテルやレストランが並んでいます。
私たちは何も調べずにマントンへ行ったのですが、この町は「フランスの真珠」と言われているようで、1年を通して温暖な為、柑橘類が良く育ち、2月にはレモン祭りもあるようです。
植物園も沢山あり、マントンにしか見られない花があるそうで、フランス国から「金の花」という最高の賞をもらったそうです。
私たちの泊まったホテルの真ん前にも大きな植物園がありました。
朝食を済ませた後、私たちも行ってみました。公園はすでに開いており無料。中は木で鬱蒼としており、人が殆どいなくて静かで涼しいオアシスです。
いろんな木や花と共に、各種の野菜(トマト、サラダ、キューリ、ズッキーニ等)やハーブ、果物の木も植えてあり、子供達の学習の為に作られたようです。私たちが行ったときも、2つの学校から校外学習で子供達がやってきました。
レモンの木も沢山植わっており、いくつもの大きなレモンが地面に落ちたままになっていて、私は一瞬、持って帰りたいなぁ、と思いましたが、勿論、そんな事はしません。
コート・ダジュールの比較的静かな町でプチバカンスを過ごしたいと思っていた私たちには、マントンの新市街地は以外にも最適な場所でした。
トスカーナに帰って来てから、洗濯、掃除、買い物に忙しくしていた私は、やっと山盛りのアイロンがけも終わり、ほっとしているところです。
1日だけ海に行きゆっくりしてきました。
ジョン・クロードはフェスティバルの写真やビデオの管理、製作に毎日忙しくしています。
そんな私たち、今度は来週の月曜日からスイスへ行ってきます。持っている車がスイスナンバーなので、スイスで車検です。帰ってくるのは次の土曜日か日曜日になると思います。
皆様、良い週末をお過ごしください。
町の向こう側がイタリア国境 右の写真は私たちが宿泊したホテル。海側から観たところ。
左写真は町の中の古いお菓子屋さん。壁のオレンジ色が華やか。右写真は歩行者天国になっている広場。
私たちが宿泊したホテル前にある植物園。沢山の彫刻も飾られています。
ゼンタ色のブーゲンビリアがマントンの町を華やかに。右は「天国の鳥」という名の花。