夏の夜祭り「白夜」
ジー、ジー、ジーと蝉が鳴き続ける暑い夏になりました。
夏になると涼しさを求めて夜祭りが行われます。 トスカーナの夏にも夜祭りは欠かせません。
夜祭りだけでは足らなくて、「白夜」と言う名のついたお祭りも始まりました。これは北欧諸国で夜中になっても太陽が完全に沈まない「白夜」とは、少し様子が違います。
イタリアの「白夜」は、町のお店やレストラン、バー、アイスクリーム店などが夜中を通して経営され、それにバンドやダンスを加えて、やってくる人たちに楽しんでもらおうという主旨のお祭りです。眠らない夜「白夜」は、朝の4時や5時頃まで賑わいます。
先週末、海際の町チェチナで「白夜」が行われたので、私はジョン・クロードと一緒に行ってきました。
先ずは、町から2kmほど離れた海の前にある魚介類のレストランで食事です。
美味しく食事をして終わると夜の10時頃で、外も暗くなり、「白夜」に繰り出すのにちょうどいい時間になりました。
沢山の人出なので駐車出来るかどうか心配でしたが、うまい具合に高架線の下に駐車することが出来、そこからぶらぶらと町の中へ歩いて行きました。
さすが大きな町チェチナです。大通りに出ると人で埋まっていて驚きました。
あちらこちらから生演奏が聞こえてきます。レストランやバーは、歩行者天国になっている車道まで乗り出し、食事やワインを楽しんでいる人で一杯でした。
町にある店の殆どが開いており、ブティックの中はちょうどバーゲン時期でもあり買い客で一杯。ブティック以外に金物店や布団店、文房具店なども開いており(客は一人もなし)、ちょっと笑ってしまいましたが、でもいいのです、街全体がお祭り気分なのです。
生演奏は若者のロックだったり、女性グループだったり、男性グループだったり。子供とティーンエイジャーのファッションショーも行われていました。
夜店も出ており、チェチナの「白夜」は盛況でした。
私たちは一通り見て回り、夜11時過ぎに町を後にしました。
本当はジェラートが食べたかったのですが、お気に入りのお店の前には行列ができていたので、諦めて帰って来ました。
「白夜」ではありませんが、私の町でもこの時期になると毎水曜日、夜祭りが行われます。
しばらく行っていなかった私とジョン・クロードは、昨日、何年ぶりかに行ってみました。
チェチナほどではありませんが、小さな私の町は沢山の人で賑わい、北ヨーロッパからの家族連れの旅行者も見られました。
私の町には店舗が少なく、その為、夜祭りになると屋台の夜店が沢山出ます。一つずつ覗いて行くのが又楽しい。飴や駄菓子を売っている屋台がオレンジの電球をつけて出ているのを見ると、なんだかとても懐かしくなります。
こういう屋台が夜祭りを夜祭りらしくしています。
私の町は標高250mほどのところにあるので、海際の町に比べると夜はずっと涼しくて気持ちのいい夜でした。
海の前のレストラン「da Andorea」、右写真は、白夜のレストラン
左はティーンエイジャーの男の子グループバンド、右は若い女性ボーカリスト
Saldi(セール)と書かれたブティック、右は、この町で開かれていた「侍」展 。鎧兜がいくつか飾ってあり、へぇ~と驚き。
キッチン前のテラスで昼食を食べた後のコーヒータイム。ジョン・クロードの後ろ左側にジャスミンの花がツタになって登って来ているのですが、その花の蜜を吸っている虫を発見。それが下の写真です。
コリブリ蝶という名前です。初めて見ました。最初に見たときは蜂かと思ったのですが、良く見ると羽をものすごい早さでばたつかせてじっと同じ場所に浮かび(5分くらい)、ストローのような口でジャスミンの花の蜜を飲んでいるようなので、カメラを探しに行って撮った写真がこれです。ジョン・クロードが写真をFacebookに載せたところ、ある女性が名前を教えてくれました。こんな虫もいるんですね。世界ってすごい。
6月にフランスのサン・トロペ近郊で開催した「フェスティスピリト」の写真と動画をジョン・クロードが編集しましたので、ご覧ください。
この写真と動画にはフランス語が流れていますが、これはジョン・クロードがフェスティバルに参加した人たちに参加した理由を聞き、それに答えてくれた人たちの声です。BGMとでも思って聞き流してください。あっ、フランス語を理解される方には面白いかもしれません。
出てくる飾りは全て私が作ったものです。会場になった森のような場所も感じていただけると思います。
https://www.festispirit.com/
上記のサイトにあるビデオをクリックしてご覧ください。 所要時間6分27秒です。