冬のチューリッヒ
1月の末から2月の初旬にかけて、 私とジョン・クロードは休暇でスイスのチューリッヘ行ってきました。
詳しい事はニュースレターでお知らせしましたが、今日は写真を見ながらチューリッヒの様子をご紹介します。
上の建物は、私たちが毎日通ったベジタリアンレストランの本店「Hiltl」です。ヨーロッパで最初に出来たベジタリアンレストランですが、30年ほど前までは、小さな規模で、客もちらほらしか入っていないところした。それが、息子の代になってから食事と一緒にアルコールも出すようになり、それから一気に会社員達に人気が出ました。今では、建物の1階と2階全てがレストランになっています。ディスコバーもコーナーにあり、レストランは月曜日から日曜日まで、毎日満席です。この建物以外にもう2件、ビュッフェスタイルのベジタリアンレストランが別の場所に設けられており、そこも朝と夕方は客で一杯になります。
ここ本店のキッチンは数年前にガラス張りになり、特に2階席からキッチンが丸見えです。ガス台なんていつもピカピカです。
「Hiltl」は数年前から、スイスエアーにベジタリアンの食事を提供するようになりました。TVでも紹介される、大成功したレストランなのです。
左の写真は、このレストラン前にある喫煙者用の座席です。スイスもやっと屋内では禁煙になったようで、外でしか煙草を吸えない喫煙者用に、こうして椅子が設けられています。この時期とても寒いので、椅子の上にはクッションと膝掛けが用意されていました。あっ、私は煙草をすいません。ただ、座ってみただけです。
上の写真は1626年から続いているパン屋さん。チューリッヒのメイン通りからちょっと離れた小路にあります。写真では分かりにくいですが、お店は畳3枚分くらいしかありません。その中で、お店の女性がパンに囲まれながら販売しています。パンを焼く釜はその後ろ側にあるようです。私はまだ買った事がありませんが、約400年も続いているパン屋さんですから、きっと美味しいに違いありません。
左の写真は、上のパン屋と同じ小路に開いている骨董品店の玄関先に掛かっていた標識です。「I've never seen a smiling face that was not beautiful」と書かれています。直訳すると「私は綺麗ではなかった笑顔を見た事がない」ですが、言いたかったのは「誰でも笑顔が一番素敵」だと思います。厳つい顔のおじさんも、険しい顔の女性も、一旦笑うと親しみのある顔に変わります。私も、そんな人を沢山見ました。
左の写真は、ある銀行の横にあるバールです。昼食後は、コーヒーを飲みにくる会社員で一杯になります。ここも、喫煙者の為に、外に椅子を用意し、羊の毛皮と膝掛けを用意していました。
ちなみに、スイスのコーヒーが高くて驚きます。1杯500円前後です。アメリカンであろうが、エスプレッソであろうが、大体同じ料金。イタリアのエスプレッソは1杯100円前後ですから、友達連れでバールに入っても、「ああ、ここは私が払うから」と簡単に言えますが、スイスの場合、連れが4・5人いると、ちょっとためらってしまいます。
とにかく、スイスの物価は高い。
上の写真は、チューリッヒの街の一角。右の写真は、チューリッヒ湖です。写真を撮っている私の後方にチューリッヒの町が広がり、目の前から向こう側に湖が広がっています。写真が小さくて分かりにくいのですが、湖の上に橋が架かり、その橋の上をトラムが両方からやって来ています。小さな橋に見えますが、橋の上にはトラムと車と人が行き交い、忙しい橋です。橋の左の方に、湖を就航するフェリーの発着場があります。そして、ずーっと遠くに雪を被ったアルプスが見えているのですが、お分かりでしょうか。