２月のトスカーナ、雨とミモザとアーモンド

「今日で２月は終わりです」、お友達からそう教えられて、初めて「ああ、そうなんだ」と思った私です。
２月は短いとは知っていましたが、今日がもうその最終日だとはちっとも考えませんでした。
毎日、同じように朝がやって来て、日中は仕事等をこなし、そして夕方になる。そんな毎日の繰り返しをやっていると、今日が何曜日なのか、何日なのか、あまり気にならなくなりました。
家で仕事をしている私とジョン・クロードですから、仕事で外に出かける必要がなく、今日が月曜日でも土曜日でも、日曜日でも一緒なのです。言えば毎日が日曜日。
そんな生活を送る為にやってきたトスカーナ。幸せです。

さてトスカーナの気候。２月から雨が降ったり止んだりを繰り返しています。
２日ほど晴天になると、その後５日間は雨というお天気なのです。
このところ、毎晩、強い雨が降っています。
なんだかトスカーナらしくなくて、気が落込んでしまいますが、そんなお天気の中でも、咲くべき花は咲くのですね。
先ずはミモザの花が今満開です。早いものは１月から咲いていましたが、その花はすでに茶色になり、その横で遅れ気味に咲いたミモザが今それは鮮やかな黄色を見せています。
そして同じように咲き始めたのがアーモンドの花。桜の花に良く似ています。
この２種の木の花が咲き始めただけで、外はとても春らしくなりました。
雨の中でも強く咲き誇っています。

ミモザの花というと、ソチオリンピック閉会式で、床がミモザの黄色い花で一杯になりましたけど、みなさまご覧になりましたか？
冬のオリンピックが終わって、いよいよ春がやってくる、ということを表現したかったのでしょうか。黄色一色がとても綺麗でした。
風邪を引いていた為と一日中TVを観ているわけにはいかないので、オリンピックはあまり観ませんでしたが、フィギュアスケートだけはプログラムをチェックして観戦しました。
男子では羽生選手のダンスを初めて観戦しました。すごい新星が現れました。女子の方は、浅田真央さんの演技時間をチェクして、SPそしてフリー共に観戦しました。
やはりオリンピックという重圧に負けてしまったのでしょうか、真央さん、SPでは失敗が多くてびっくりしてしまいましたが、翌日のフリーでは、転んでもいいから絶対にジャンプに挑戦してほしいと私は願いながら観ていました。
転ぶのを恐れてジャンプに挑戦しないと、きっと後で後悔するよ、だから是非挑戦して、と私は言葉にならない言葉で彼女に訴えていたのです。
彼女の演技が始まる前は私までドキドキでしたが、始まってみると、うわーっ、すごい、素晴らしいジャンプ、そして演技の連続でしたね。
真央さんが一つ一つのジャンプに向かって行くときのまなざしを、みなさんお気づきになりましたか？
「よし、飛ぶぞ、絶対にクリヤーする」
という心意気が目に、顔全体に出ていて、彼女はとても綺麗でした。
演技が終了して真央さんが泣いた時、私ももらい泣き、世界中がもらい泣きしたと思います。やはりオリンピック、感動があります。

そしてオリンピックも終わってしまい、毎日雨がしとしとのトスカーナ。
来週は少し晴れ間が出るようですが・・・。
「春よこい、はーやくこい、歩きはじめたみいちゃんが、赤い鼻緒のじょじょはいて、おんもへ出たいとまっている」
階下の１歳６ヶ月になるビアンカは雨天のため、もう何週間も外に出ていません。彼女も、この童謡の通り、早く外に出たいと持っています。
私たち大人も一緒です・・・。