雨のトスカーナ、スイスへ出発
ここ1週間ほど、毎日雨の日が続いているトスカーナです。
たまに、曇り空だけで終わる日もありますが、そうでなければ朝に降ったり、午後から降ったり、又、1日中降ることもあります。
このしとしとと降る雨で、3日ほど前、ピサからフィレンツエまで伸びているアルノ川が氾濫しそうになり大変でした。
ピサにある橋桁の真下まで川が大きく膨らんでいる写真がネットに乗っていましたが、幸いなことに翌日雨がやんでくれたため、大きな被害が出ることなく終わったようです。
不幸なのはローマで、ある街では男性の胸のところまで水かさが増していました。
イタリアのニュース番組では、イタリアの半分が危機にさらされていると伝えていました。
北イタリアでは、この雨が大雪になっているのです。
自然は本当にパワフルです。自然が暴れ回ると、私たち人間は小さな蟻のようで何も出来ません。
自然に対してなんだかんだと言うよりも、自然のもたらす環境に順応しながら生きて行くのが一番なのでしょう。
毎日雨の日が続いているのに、海際の街ではミモザの花が咲き始めていました。暖かいのでミモザやアーモンドの花が咲き始めたようです。これも自然。自然は素晴らしい。
そんなお天気の中、私はジョン・クロードと一緒にスイスのチューリッヒへ行くことになりました。
確か、去年の2月にも急にプチバカンスを楽しみたくなった私たちはチューリッヒへ行っていますが、今回は、私の仕事の一件で行くことになりました。私は今ブログに本を載せていますが、ブログに載せる前に読み直しをしたり書き直しをしたりしています。
本は既に書き上がっており、今は書かれている文章を更に興味深くしているわけですが、ここに来てちょっと行き詰まっている部分があるのです。
行き詰まっているところに、家の掃除や家事が入って来て、
「う~~ん、ゆっくりと本にだけ時間を割きたい!」
と私はついジョン・クロードに言ってしまいました。それが昨日の月曜日です。
それを聞いたジョン・クロードが、
「じゃぁ、君が集中出来るように何処かホテルを見つけよう」
と言い出してしまいました。彼は直ぐにその気になる人なのです。
「いや、又出費が出るからいいよ」
と私は言ったのですが、
「数日ホテルへ行く費用くらいはあるから大丈夫、必要な時にお金を使わなかったらいつ使うの」
とジョン・クロードから言われ、とうとう行くことに。
そして、あれよあれよという間に、チューリッヒへ行くことが決まってしまいました。
私はつい、しぶちんになってしまうのですが、ジョン・クロードは私と違い、お金は使うもの、と考える人なので、私一人だったら決して経験出来ないようなことを、彼と一緒だと経験することが出来て幸せです。
そういうことで、私が愚痴を言ったのが昨日、チューリッヒに行くことに決まりホテルをとったのが今日、そして、明日の夕方出発になりました。
夕方5時頃に出発し、夜の11時過ぎにイタリアとスイスの国境キアッソに到着。ホテルで1泊して、翌朝ゆっくりとチューリッヒへ向かいます。
あくまでも私の執筆の為の旅行ですから、私はホテルに缶詰状態で仕事をしようと心に決めていますが、1日だけは日本食品店に買い出しに行こうと思っています。
海苔や味噌、みりん等、こちらで買えないものがあり、我が家では品切れ状態だったのです。その為にもチューリッヒ行きがとっても楽しみです。
チューリッヒのホテルは街の真ん中にとりましたから、ジョン・クロードが一人で出歩くにも大変に便利。
以前、日記にも書いたベジタリアンレストランがホテルの真ん前にあり、食事にも困りません。
ということで、明日の水曜日、私たちは冬のスイスへ出かけます。帰宅は来週の月曜日です。
そうそう、冬のオリンピック開催セレモニーが週末にありますね。
私はホテルの部屋で観覧します。
皆様、素敵な週末をお過ごしください。