月桂樹の垣根
雨模様の日が続くトスカーナです。
再度、北イタリアで被害の出る恐れがありますが、イタリアだけではなく、南フランスでも洪水の被害を被っている街があるようです。
なんだか11月は雨の日が多かったように思います。
もうすぐ12月、早く冬らしく寒くなって、キリッと晴れてくれたらいいのですが。
数日前のある晴れた日、ジョン・クロードは家の周りを囲む垣根を整えました。
重いチェーンソーを抱え、ブーン、ブーン、と爆音を響かせながら木を切って行きます。
大家のダンテは南アメリカに行きっぱなし(意味あり)でいつも不在、大家の長女のボーイフレンド(結婚していないので)は、昼間は仕事。
そういう訳で、こういう仕事は全てジョン・クロードに回ってきます。
たまにPCの仕事から離れてこういう力仕事をするのはいいことだと、ジョン・クロードは言っていますが、全ての垣根を整えるのに4日ほどかかり、その後は筋肉痛に悩む彼です。
我が家を囲む垣根は月桂樹で出来ています。
我が家だけではなく、私の住む郊外にある家々の垣根は、ほとんどが月桂樹です。料理に使う、あの月桂樹の葉です。
最初に月桂樹の垣根を見た時はびっくりしました。
いままで、わざわざお店に買いに行っていた月桂樹の葉が、直ぐ目の前に際限なく並んでいるのですから。
月桂樹の葉は虫除けにいいらしく、昔は数枚の葉を洋服ダンスに入れる人もいたとか。
虫除けにいいと言うことで、それを垣根にしてしまったのでしょう。
月桂樹の木を切る時、とってもいい匂いがします。
私は、チェーンソーで切られて地面に落ちた月桂樹の枝を、いくつかまとめて縛り、家の中で乾燥させて、それを料理に使っています。
私が使うのはほんの数本ですが、それでも百枚以上の月桂樹の葉が手に残ります。
後の枝は、まとめて郊外に持って行き、火をつけて燃やします。
私はその場を見たことはありませんが、きっといい匂いが香り立つことでしょう。
左にあるのが月桂樹の垣根。チェーンソーで側面を刈り、それから上部を平らに刈って行きます。右端に、ビアンカの滑り台が見えます。
すっかり秋の風情の裏庭。ここの垣根も綺麗に刈り込みました。
足元に一杯落ちている月桂樹の葉。
長ーーい垣根。左端に柿の木が見えます。写真の中にある道は、大家さん家族と私たちしか使わないので、日中でも車の音はほとんど聞こえません。
お隣さんの垣根も月桂樹。綺麗に手入れされています。左端の鉄門が我が家の入り口門。