母と娘の訪問
数日前からトスカーナはやっと秋らしい気候になりました。
朝夕は涼しく、日中は太陽が輝いて温かく(時には暑いことも)、ぽかぽかした陽気の中でウトウトと昼寝などしたくなる日々です。
その前までは、夏にやってこなかったアフリカからの熱風が最後のあがきのようにやって来て、夏に逆戻りしたような気温が1週間ほど続きました。
夜になっても気温が下がらず、蚊が異様に発生して大変でした。庭に数分出ているだけで服から出ている足首や腕が蚊に食われて、かゆい、かゆい。
その吸血鬼のような蚊も、気温が下がったと共に、さぁーっといなくなって、これまた驚きました。
そんな夏日が続いていたある日、私たちの友達のパトリシアとその娘エロディがフランスからやってきました。
正確に言うと、母親のパトリシアがフランスからピサ空港に到着し、19歳になる娘のエロディは9月から行っているフィレンツエの学校の授業が終わった夕方に車で我が家にやってきました。
パトリシアはエロディが5歳の時に父親になる男性と別れており、娘のエロディは医師である父親と一緒に住んでいます。
エロディはパリ市内に住み、パトリシアはパリ郊外に住んでいますが、1ヶ月に2・3回会って、一緒に映画を観に行ったりするようです。
今回は、それぞれが1週間の休暇を取り、初めて何日も一緒に過ごす事になったのです。
エロディがフィレンツエに住んでいるので、せっかくだから私たちにも会いたいという事で、1週間の休暇は私たちの住んでいる郊外で過ごす事になりました。
私たちは、親しくしている近くのアグリツーリズモのアパートを一件借り、彼女達にオッファーしました。
トスカーナ風の可愛いアパートにはキッチンがついているので好きな時にお茶を飲んだりする事が出来、個室よりもずっと便利です。
エロディが車で来ているので2日間は母娘だけで観光していましたが、夕食は我が家で一緒に食べ、残りの3日間は私たちが観光案内をしました。
初日は本当に夏日で気温が高く、私たちは彼女達と一緒に海へ行き、日光浴だけではなく温かい海に入り泳いできました。10月の中旬なのに気温の高かった事。
別の日にはシエナ観光、更に別の日にはキヤンティにあるワイナリーを訪問しました。
娘のエロディはフランスで高級マーケティングを学ぶ学校へ行っており、9月から4ヶ月の予定でフィレンツエにある同じ系列の学校に通っています。
フランスでは週に3回は高級ブティックや高級レストランで働く科目があり、もちろん科目なので収入は全くなしで働いていますが、何処も高級な場所だけにとても興味があるとか。
私の全く知らない境地を若い彼女は進んでいます。
PS 今週末、こちらは夏時間から冬時間に変更します。
母パトリシア60歳と娘エロディ19歳。エロディは、フランス語の他に英語はペラペラ、フィレンツエに1ヶ月半滞在でイタリア語で簡単な会話可能、学校で学んだというドイツ語も話し、中国語まで学んだとか。まだ19歳なのに、なんだかすごい。
外出しない限り昼食と夕食は我が家で。勿論、ある夕食には手巻き寿司を用意しました
久しぶりにシエナのデゥオモです。いいお天気だったのですが、ちょうどこの瞬間、太陽が雲の後ろに隠れてしまいました
シエナのカンポ広場。ジョン・クロードが撮ったパノラマ写真
カンポ広場に面したバーのテラスから下を眺めます。実はアイスクリームを食べ終わった後なのです
キヤンティに行った日は、気温が低かったものの素晴らしい秋晴れでした。写真は「DIEVOLE」という名のワイナリーへ入って行く道ですが、見てください、この青空
葡萄の葉の紅葉が見られるかと思いましたが、今年は寒くなるのが遅くて、紅葉は今ひとつ
ワイナリー「DIEVOLE」の一番古い貯蔵庫でワインの試飲
ワイン5種類目の試飲。おいしかったです
グレーヴェ・イン・キヤンティにある大きなワイン・テスティング・カンティーナ。トスカーナ全域のワインが試飲出来ます。
正面のレセプションでカードを購入し、好きなワインを試飲します。
彼女達が滞在していたアグリツーリズモで最後の晩餐。どれもこれも美味しくて、大満足。
実はジョン・クロードの誕生日が近いので、内緒でアグリツーリズモの奥さんにケーキを作ってもらっていました。食事が終わって、さぁ、ケーキの登場となったのですが、「ハッピバースデーテゥユー」の歌を歌ったり、本物のシャンペンで乾杯をしたりしていたら、私は写真を撮り損なってしまいました。激しく後悔しましたが、後の祭り。なのでケーキの写真はありません。