パリオ
トスカーナでは、7月、8月、9月の時期にそれぞれの街でパリオが開かれます。
パリオとは、街の地区対抗戦で、勝った地区が絹で出来た旗を貰います。その旗がパリオです。
有名なところではシエナのパリオがあります。シエナのパリオは競馬で、 地区代表の騎手達が裸馬に乗り、中心地にあるカンポ広場を駆け回りますが、手に汗握る競技です。
私たちの隣町ヴォルテッラでは綱引きが行われます。なんだか運動会の競技のようですが、正真正銘、中世からの競技です。
ワインで有名な坂の町モンテプルチアーノでは樽転がしが行われます。
そして、わが町は、ちょっと変わったところで演劇です。
演劇で地区対抗戦する町は、ちょっと他にないのではないでしょうか。
私たちの町には4地区あります。
毎年、それぞれの地区で演劇のテーマを決め、台本を作り、衣装を作り、そして大掛かりなセットも全てみんなで手作りします。
開催日は9月の第2日曜日と決まっており、今日がその日でした。
演劇が始まる前に、町の広場で全地区のお披露目行進があるので、私とジョン・クロードはそれを見に行ってきました。
私たちはトスカーナに住み始めた2001年に始めて我が町のパリオを見ましたが、それからなんと13年ぶりのパリオでした。
町役場の前に立つ町の赤い旗と、右が優勝地区に与えられるパリオ。デザインは毎年変わります。
アメリカへ渡ったイタリア人達の様子で、映画タイタニックにも出てきます
小さな男の子も参加。可愛いですね。
そして、その中に、私が行っている美容院に勤めているロレンツォがいてびっくり。 こうして見ると彼はハンサムですね。
美形とハンサムカップルで、中世そのものです。ただ、この日はとても気温が高かったので、ベルベットの衣装を着ている二人は暑かった事でしょう。 それでも、美しい笑顔です。