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ジョン・クロードのインド行き

今年は未年。ジョン・クロードも未年です。
1955年生まれなので、今年で60歳になります。といっても誕生月が10月なので、3ヶ月前に59歳になったばかり。60歳になるのは10ヶ月先です。
60歳になっても気持ちは若い頃と変わりませんが、なんとなく大きな一区切りを迎えたという感じはしてしまいます。

「60歳の誕生日をお祝いして2015年はインドへ行こうか」
と去年の夏に提案したのは私でした。
インドへ行くといっても各地を旅行するのではなく、プンという町にあるインターナショナル瞑想リゾート地へ行くのが目的です。
ここでは、早朝から夕方まで各種の瞑想が行われており、自分の好きな瞑想を選んで参加することができます。
瞑想だけではなく、大きなスイミングプールやテニスコート、サウナ、レストランなどモダンな設備が施されており、まさに瞑想リゾート地として楽しめる場所なのです。

私とジョン・クロードはこのリゾート地を何度か訪れていますが、最後に訪れたのは既に5年前になります。
私の提案を聞いたジョン・クロードは、
「ああ、それはいいアイデアだ。もう一度行ってみようか」
と喜んで賛成してくれました。
こういうことが決まると、すぐに計画をしたくなる私たち。
早速二人でPCの前に座り、航空券の手配や乗り継ぎ地のホテルの予約などを始めました。
そして2015年の2月と3月の2ヶ月間、インドへ行くことが決まったのです。
私は久しぶりの長期旅行にワクワクしました。

ところが、去年の10月、私たちがスイスへ1週間ほど行って帰ってくると、私は急に我が家の猫のことが心配になり始めました。
私たちが長期間家を離れるときは、階下に住む大家の奥さんに猫の世話をお願いしています。
大家さんちにも3匹の猫がおり、我が家の猫も時々階下に降りて行っては他の猫と一緒に食べ物をもらったりすることがあるので、食べ物の件では心配ないのです。我が家のバスルームの窓には猫用の窓があり、猫は勝手に家の出入りもできます。
ただ、やはり私とジョン・クロードに懐いている我が家の猫を2ヶ月間もおいて行くのが、可哀想になったのです。
猫を置いて長期旅行をするのは今回が初めてではありません。私たちは2010年の初めにも1ヶ月半ほどインドへ行っており、その時も階下に住む大家の奥さんに猫の世話をお願いしていました。
ただ時々、大家の次女から、清美の猫が夜中に寂しそうに泣いているよ、というメールはもらっていました。
それも思い出した私は、インドへ行く代わりに家に残って猫の世話をしようかと考え始めました。
それと同時に、インドへ行く第一の目的は瞑想ですから、それならばジョン・クロードには一人で行ってもらった方が身軽に行動ができていいだろうとも考えたのです。
瞑想とは自分自身に向き合うことですから、私は家で瞑想をすればいいのです。
ジョン・クロードに伝えると、
「いや、やっぱり一緒に行こうよ」
と何度も言ってくれましたが、24時間いつも一緒にいる私たちですから、2ヶ月間だけ一人になるのもいい経験だろうと、去年の11月、私の航空券をキャンセルしました。ホテルはそのままダブルルームをジョン・クロードに使ってもらいます。

ジョン・クロードの出発は来週の火曜日、2月3日です。
インド行きのビザ取得はローマまで行く必要があり、インド領事館の諸々な事情で彼は3回もローマへ行くことになってしまいましたが、それも無事に終わりました。
出発まであと1週間。彼が不在の間、私がやらなければいけない仕事の引き継ぎや、新しいプロジェクトとPCの勉強など、毎日忙しいですが充実した日を過ごしています。
昨日は大きな買い出しにも行き、私はここ数ヶ月間、家から出なくても過ごしていけそうなくらいです。私の肋骨の痛みも随分と軽くなりました。これでジョン・クロードも一安心でしょう。
お互いに素晴らしい2ヶ月間を過ごしたいと思っています。