アレッツオ
今日は、トスカーナの最も内陸に位置しているアレッツオについてです。
フィレンツェから約80kmのところにあり、4つの渓谷の合流点にあります。
この町は毎月の第1日曜にある蚤の市でとても有名です。蚤の市にはまだ行った事はありませんが、でもこの町の中心、グランデ広場にはアンテイックのお店が沢山並んでいます。私のお目当ては本物のクリスタルを使って作られたシャンデリアです。前回は一つしか見つける事が出来ず、他の物と比べる事が出来なかったので、買わずに帰ってきましたが、次回は必ずシャンデリアを手にして、アレッツオを去りたいなと思っています。このグランデ広場は丘の斜面に位置しており、この広場で、可の蚤の市が開かれるのです。
この広場には大聖堂と共に、16世紀に建てなおされたメデイチ家の要塞が建っています。急傾斜で背の高い壁の上に短い突出部が並んでいるのが特徴です。そして、周りには14世紀から16世紀の建物が急斜面で上がって行く道の両側にづらりと並んでいます。他には、ゴシックとルネッサンス様式のフラテルニタ・デイ・ライチ宮殿、ロマネスク様式のサンタ・マリア・デッラ・ピェーヴェ教会、ゴシック様式のサン・ドメニコ教会などが見られます。
さて、このアレッツオでもう一つ有名なのが、毎年9月の第1日曜にある、サラセン人の馬上槍試合です。中世から伝わる古いお祭りですが、再現されたのは1930年からだそうです。これも町の中心、グランデ広場で繰り広げられます。街の4地区の代表者が馬に乗り、槍試合を行うのです。
出場者達は色取り取りの昔の服装をし、アレッツオの人達を含め、多くの観光客で一杯になり、皆、熱狂のるつぼと化すそうです。
ご覧になりたい方は、どうぞ9月の第1日曜にアレッツオに到着するよう、ご計画ください。
ただし、アレッツオに行くまでの道のりは、糸杉のあるトスカーナの風景とは違い、アパートの立ち並ぶ町の風景が続き、少しげんなりさせられるところもあります。