クリスマス
10日ほどフランスに行っていて、一昨日帰ってきました。
丁度全ヨーロッパが寒くなった時で、フランスも大変寒かったです。空は雲一つない真っ青な良いお天気で、写真だけ見ると夏ではないかと思わせるような日のさし方なのですが、零下何度という寒さの中で、たまたま主人の家族がロワールの川の近くの町に住んでいますので、その川の両岸に並んでいるお城や、美味しいクロワッサンとかバゲット、クレープなどを充分楽しんできました。イタリアのパンには普通塩が入っておらず、慣れないとなんとも味気なく美味しくないと感じてしまうものですが、でも日本のご飯と同じようで、おかずと一緒に食べると丁度良い様になっているようです。
それにしてもフランスのクロワッサンとバゲットは美味しいですね。どうやってこんなに美味しく作るのか、本当に不思議です。何処の国に行ってもクロワッサンとバゲットなるものはありますが、でもこのフランスのパンの味はフランスでしか味わえません。スイスのクロワッサンもかなり有名ですが、でもフランスのものに比べるとやはり劣ります。フランスのクロワッサンは形は馬鹿でかく、あまり格好よくはありませんが、バターのしっとりしたこの味は今この日記を書いていてもよだれが出るほどです。
パリの町にも出て見ましたが、やはりいつものように車と人の数が多く、路上にはあの有名な犬の糞があちこちに放置されており、余り楽しくなる所ではありません。ただ、パリではクリスマスのイルミネーションの写真が撮りたかったので、車の洪水の中を巧く抜けて撮って来ました。凱旋門もライトアップされており、夜のパリは素敵でしたね。
でも私達はトスカーナに帰ってきてホッとしているんですよ。やはりここは良いですね。優しい小さな丘が続き、糸杉の間に羊の群れが居たりして、ああ、なんとも落ち着く所です。イタリア人の人懐っこさも心を柔らかくしてくれます。
という事で、ヨーロッパの町は今クリスマスの飾りでそこら中に光があふれていてとても素敵です。それぞれの町でイルミネーションが違い、車で町を通り過ぎるたびにその可愛らしい光の模様に心が踊ります。一番すごかったのがフランスから帰る途中に一泊したモナコの飾りです。さすがお金持ちの国だけあります。その飾りの規模はちょっと他の町と比べ物にならないほど大きくて、凝ったものでした。残念ながら、私達は旅の疲れでホテルに到着するととても街に出る気分にはならず、その豪華な飾りの写真を撮ることができませんでしたが、でも小さなイタリアの町で撮ってきた写真がありますので今日はそれをお見せしましょう。
こちらと日本のクリスマスで違う所はこちらではクリスマスソングなるものが町では流れていないことでしょう。日本ではどの町でもどのお店でもクリスマスソングがじゃんじゃん流れていますよね。それがこちらでは殆ど聞かれません。プレゼント用の買い物には大変賑わっている町ですが、やはりクリスマスというのはこちらでは宗教上のものですので、町は光で輝くようですが、でもしっとりと静かな雰囲気なのです。こちらのクリスマスは家族だけで夕食を取ったりする所が殆どですので、友達とワイワイとやる雰囲気は余りありません。シャンペーンを開けて親しい人や友達と一緒に「カンパーイ!」とやるのは「カッポ・デ・アンノ」年明けの時なのです。
それでは皆様、楽しい一日をお過ごしください。