ヴィアレッジョのカーニバル
2月はヨーロッパ各地でカーニバルが開かれる時期です。
それぞれの国によってその規模、形が違いますが、ピサとルッカに近い海際の町、ヴィアレッジョのカーニバルは世界的に有名なカーニバルとなっています。そして私と主人はそのヴィアレッジョのカーニバルに先週の日曜日に行ってきました。真っ青に晴れたその日は正にカーニバル日和。遅く着くと駐車場を探すのが困難だろうという事で、少し早めに家を出て、がらがらの高速を快適に走っていきました。一時間15分ほどでヴィアレッジョです。さすがに町に近づくと車が渋滞していましたが、まあ早く出たおかげで楽に駐車することが出来ました。
ヴィアレッジョは先ほども言いましたが、海際にある町で、夏にはそれこそ長い幅広のビーチにカラフルなパラソルとビーチチェアーがづらーっと並び、バカンスの町としても大変賑わう所です。ビーチに並んで作られた歩道の片端には有名なブテイックが立ち並び、その間にバーやピッツエリア、レストラン、ジェラットリーアがあり、バカンス客のそぞろ歩きの場としても有名です。
そしてこのカーニバルの山車達はその歩道を練り歩くのです。
なんと今年で129回目のカーニバルという事で1873年以来、第1次世界大戦で中止になったものの1921年には又再開され、更に美しく、豪華に作られるようになったそうです。
元々は船を作る職人さんが木やジュートなどを使って作っていたそうですが、山車が更に大きくなるに連れて重さを考えた末、新聞紙を使って作られるようになったようです。まあその山車達の素晴らしい事。手の込んだ、そしてアイデアたっぷりの山車達は見に来た人達を多いに楽しませてくれます。私はこのたいそう大きなものが本当に新聞紙で出来ているのか信じられなくて、そっと近寄って裏側を見てみましたが、本当に新聞紙でした。驚きです。
ある山車の後ろには金で出来た天使達が沢山彫刻のように作られているのですが、これなんかどこかの教会にあるものそっくり。
題材もユニークで、教皇パウロ2世、サッカー選手達、ブッシュアメリカ大統領、など沢山で、そしてそこにはちゃんと深い意味が作り込まれているのです。
3時から始まるのですが、お昼頃からだんだんと人が増えてきて、カーニバルの服装をしている人も沢山います。トラのぬいぐるみをママ、パパ、赤ちゃん全員おそろいで着ている家族も沢山いました。楽しい帽子だけをかぶって一応カーニバルに参加しているつもりの人達も一杯です。紙ふぶきは飛び、スプレー缶からは変な帯状のものが飛び出すわで、もうお祭り気分一杯です。
さあ3時、いよいよ開始です。音楽と共に建物の5階くらいの高さのある山車が一つづつ動いてきます。そして山車に乗っている大きな人形たちの目や首、手足、飾り物が全て動くのです。もう大変な興奮のるつぼ。もちろん大きな人形たちに混じって沢山の大人、子供達が綺麗な衣装を着て山車に乗りこみ、紙ふぶきやアメを観客に投げます。いやー、楽しい、楽しい!
全部の山車を見終わるまで1時間半かかりましたが、こんなに楽しいと時間なんて忘れてしまいます。主人は是非このカーニバルを皆様にお伝えしようとデジタルカメラでなんと130枚ほどの写真を撮っていましたが、全部は勿論載せられませんので、その内のとっておきをお見せすることにしましょう。どうぞお楽しみください。
尚、今年は1月27日、2月3日、10日、12日、17日がカーニバル日です。
大観覧車 その3
先週の日記で、どうしてパリの大観覧車が壊される事になったのか、その理由をTour de France さんが調べてくださいました、と書きましたが、申し訳ないことに私が間違って報告してしまいました。
真実はこうです。
今回、市役所とスッタモンダの末に、1月に撤去されたものはコンコルド広場にあった大観覧車であり、これが西暦2000年を祝うミレニアム記念もの、でした。私が過去何回か見て、そして乗ったことのあると書いた大観覧車はチュイルリー公園にあったもので、これについては、今後もずっと夏を含めて、観光ハイ・シーズンに出現する可能性が大だということです。
よかった、あの大観覧車が又見られるなんて!
と言う事で、私の早とちりで皆様にご迷惑をおかけいたしました。ごめんなさい。