140年ぶりの暑いイタリア
大変な暑さが続いているイタリアです。
前回も御知らせしましたが、
イタリア全土が1週間ほど前から急に暑くなり、8月の気候どころか、それを上回る暑さになっています。
これが驚く事になんと140年ぶりの暑さだとか!
ええっー!だから暑いわけです。
ミラノが一番暑いようで、フィレンツェも毎日38度から40度の暑さ。
天気が変わる、雨が降るだろう、とTVでは言いながらまったく変わらず、毎日真っ青な空が広がり、そしてじりじりと焼いてきます。
3日前の風のない日は大変でした。夜になっても風が吹かず、外も家の中も同じ気温で28度。コンピューターの前に座っていても、ジワーッと暑くなってきます。なんだかインドに居るみたいだね、なんて主人と言っていましたが、本当にその通り。インドではまだエアコンのある家に住んでいましたから、家にいれば涼しいのですが、こちらトスカーナの家にはエアコンがないので、じっと我慢するしかありません。こちらでは大きなスーパーマーケットかホテルくらいにしかエアコンが効いておらず、小さなお店や各家庭にはそんな設備はありません。勿論小さな宿泊地も然り。
勿論こんなに暑くなる年は珍しいので、壁の厚い家にいるとかなり涼しく、エアコンの設備など普段、必要としないのです。ですから、こちらの人達は家を暗く保つのが好きです。シャッターを閉めきって、夜の間に冷やされた家の中をそのままキープしようとするわけです。そしてその癖が冬になっても抜けきらず、家の中はいつも暗く保っています。日本人が見たら“トスカーナの家は暗い”と思われるでしょうが、それは涼しく過ごす為の1つの知恵でもあるわけです。でもさすがにこの1週間は、沢山の人達が電気屋さんに押しかけて、扇風機やエアコンを物色していたようです。
ただ、沢山付いていたオリーブの小さな実がこの暑さで焼けてしまったそうで、これは非常に残念です。今年はオリーブオイルの収穫が極端に少ないかも…。
これとは反対に蛍の数がぐっと増えました。普通6月中旬で少しづついなくなる蛍が、昨夜など道の両脇に一杯光っていました。蛍は暑いのがお好き?
そしてあのヒマワリの花が咲き出しました。今年はヒマワリを植えている野原を沢山見ますので、又写真を撮ってお送りしますね。
「まだまだ暑くて、明日はもっと暑くなるでしょう」、なんて目が丸くなるようなニュースをTVで言っていますが、幸いな事に昨日から風が出てきました。風さえあれば、木陰や家に居ると少しは涼しく過ごせますので、やれやれです。明日はきっと40度を越すのでしょう。
今夕方7時。太陽はまだまだ高く、外の気温36度、家の中の気温29度。