神戸ルミナリエ
1995年に起こった阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼し、震災の記憶を後世に継承することを目的に掲げ続けられている神戸ルミナリエが今年で30年。私がこの地震を知ったのはスイス・チューリッヒの銀行に出勤した朝だった。部署のボスに「君の家族は大丈夫か?」と急に訊かれ、「どうしてですか?」と訊き直すと、「いいからすぐに電話をしろ」と言われて、いつもはプライベートの電話は禁止されているデスク上の電話で大阪に住む家族に電話をしたのだった。
家族は大丈夫だったけれど、私が1973年に日本を離れるまで1年ほど勤めていた会社のあった元町や、社長の家があった 生田区の被害がかなり大きかったと知った。あれから30年。私にとっては52年ぶりの神戸訪問を、このルミナリエを機会に達成した。
メリケン波止場の真ん前に立つホテルオークラ。
ホテルオークラの部屋26階からの眺め。右端に神戸ポートタワーが見え、ちょうどその横のビルの後ろ側向に夕陽が沈むのを見ることができた。
ホテルの部屋から見えたルミナリエ。入り口で切符をチェックしてもらい、中に入る。私は前もってローソンで切符を買って行ったけれど、その場でも購入可。ただし、前売り切符は五百円、その場で買うと千円。
イタリア人と日本人共同のプロデュースで始まり、今は東京在住のイタリア人デザイナー、ダニエル・モンテベルデさんがプロデュースしているそう。
イタリア人が手掛けているからか、雰囲気がローマにあるサン・ピエトロ大聖堂のようだった。
横から見たところ。神戸ポートタワーもすぐ近く。
波止場だけに風が吹いて寒い夜でしたが、ルミナリエの色やデザインが暗闇の中に輝いて、元気な神戸を見ることができて、心が暖かくなりました。