リヴォルノの市場
毎日夏のような天気が続いているトスカーナです。雲の無い青い空を見ていると、このまま夏が続くのではないかしらと嬉しくなってしまいます。
リヴォルノの市場
私の住んでいる所は海にかなり近いのですが、刺身や寿司にして食べれるような新鮮な魚はまだ見つけられずにいます。それでスイス人の友達と相談して、リヴォルノにある大きな魚市場に行くことになりました。
友達の運転するベンツに優雅に座り、朝8時に出発です。ベンツで魚を買いに行くなんてちょっと想像しがたいですが、まあ大きな皮の座席に楽チンに座っていけるのですから文句はありません。
リヴォルノは想像していたよりも大きな町で、素晴らしい古いお屋敷や建物が沢山見られます。海側には大きな公園があちらこちらに造られており、大きな町にしては息抜き出来るスペースが沢山あって、それがこの町を堂々としているものの軽やかに感じられました。
駐車に少し時間を取られましたが、さっそく市場の中へ入っていきました。市場は非常に大きく、魚市場だけではなく、野菜、果物、チーズ、肉、パン、お惣菜などの市場があり、それぞれがきれいに区分けされています。市場はまるで大聖堂の中にあるようで、天井の模様も凝っています。既に人ごみはものすごく、活気にあふれている中を、私達は真っ直ぐ魚市場に向かいました。沢山の店が入っているので、どの店で買うのか先ず迷います。魚はそれは新鮮で、全部刺身にして食べれそう。車海老も山盛りで、鯛なども沢山並んでいます。ただ私達の探していたトロが季節はずれでもう無く、それが少し残念でした。結局私達が買ったのは、コッツエ(ムール外)、車海老、鯛と何種類かの魚です。コッツエと車海老はアンテイパストに、魚たちは銀紙の包み焼きにしました。友達の家でお食事となったのですが、彼等の親戚などが集まり、15人ほどの大家族です。一応私がクックで、女性達に料理のし方を教えると言う大げさな事になりましたが、結局彼女達は習いながら一緒に作る作業に加わり、皆で美味しく昼食を頂きました。太陽が一杯の素晴らしい一日でした。