誕生日
4月7日は、私の誕生日です。2018年もこの日がやってきました。年の数が増えて行きますが、毎年、誕生日を迎えるのが嬉しいのは私だけでしょうか。
今年は3月中旬くらいから、「誕生日にはレストランに招待するよ」とジョン・クロードが言うようになりました。「どこのレストラン?」「それは秘密」。
先にも書きましたが、私の誕生日は4月7日、土曜日です。もちろん、ジョン・クロードは私を土曜日に招待しようと思ったらしいのですが、彼が目当てにしていたレストランが土曜日、日曜日は満席で、まぁ、1日早くても遅くても大した違いはない、と考えた彼は、「誕生日の食事、金曜日に行くよ」と私に伝えてくれました。
「どのレストランへ行くのかわからないと、着る洋服が選べない・・(選ぶほど持っていませんが)」と私が言いつづけるのに、ジョン・クロードは本当に前日まで教えてくれませんでした。
そして木曜日の午後、「さぁ、どこへ連れて行ってくれるの?」と問いただしたところ、やっと、あの山の奥にあるカラフルな村のレストラン「ラ・ターブル」だと教えてくれました。このレストランは毎年12月から3月中旬まで閉店するので、私たちもオープンするのを待っていたのです。ほんの2週間前にオープンしたらしいです。
実は、ジョン・クロードが私を招待しようと思った最初のレストランは3星のレストランだったそうです。でも、希望した日に予約できず、そんなうちに、大好きな「ラ・ターブル」がオープンしたことを知って、急遽、そちらの方に予約を入れた様子。
「夕方もどこかへ行くかもしれないから」、とまた気を引くようなことを彼は言い出しました。どこへ行くのか私は全く想像もつかず。
そうしてレストランへ行く日の朝、「夜はスパニッシュバレーを観に行くよ」と彼が教えてくれました。私はダンスが大好きで、だいたいどの種類のダンスでも好きなのですが、タップダンスは特に好きで、スイスに住んでいるとき、特別な靴を買ってタップダンスの教室に通ったこともあるほど。それを知っていた彼は、チケットを買ってくれたようです。この夜は、クラシックなフラメンコではなく、女性・男性6人づつのダンサーと、それに女性と男性のプリンシパルが踊るまさにスパニュッシュバレーでした。
まだ寒くてレストランのガーデンは準備がされていませんでした。でも、レストラン内も懐かしい色合いです。
アミューズ・ブッシュ。右にある真っ黒なものはクロッシーニ。イカ墨で色をつけているそうです。
柔らかいパンの中にチーズがとろりん。熱々で出てきました。
パンはちょっと上が焦げめ。横にあるのはブリオッシュ。その美味しいこと・・・。
前菜。今年初めての白アスパラガスでした。クッタリ柔らかく煮ているのではなく、歯ごたえあり。泡状のソースがおいし。
一応、誕生日の主役。私の右後ろにオープンキッチンが見えます。レストランの入り口を入ると直ぐにあります。
手打ちパスタに今年最後の春トリフュをかけたもの。これが最後のトリフュ、と言いながらゴシゴシ削ってくれるので、こちらがヒヤヒヤ。パスタが見えないくらいかけてくれました。ジョン・クロードと半分づつ。
私の後ろに暖炉が。薪は古い葡萄の株。葡萄の株の火はグリルにも最適だとか。
メイン。白魚Lotte(カワメンタイ)の頬の肉で、チキンのような歯触りでした。魚でこの歯触りは初めてです。
デザート。アイスクリーム3種。マスカルポーネやニッキ、そしてもう一つ(なんだっけ?)茶色のアイスクリーム。もちろん、全てシャフの手作り。
コーヒーと一緒に出てきたスイーツ。マカロンの中にはゆず味のクリーム。キャラメルでレゴやロボットも。
私はグリーン茶で締め。
私の左側に立つ青年(背の高い方)がこのレストランのシェフの一人。もう一人は彼のお兄さんですが、この時はキッチンにいらっしゃらず。右側に立つ青年はサービスをしてくれるガルソン。いただきます、こんにちは、などドラゴンボールで覚えたという日本語を披露してくれました。 スタッフ全員、レストランと同色のシャツをきています。みんな親切で素敵。それにしても、ベルギー人の彼等、大きいなぁ~。(秘密ですが、これでも私、爪先立ちをしているのです)
夜、カルカッソンヌのシアターで行われたスパニッシュバレーのチケット。偶然、私の誕生日の日に1日限定でやってきたバレーカンパニー。幸せ。
中では写真撮影禁止だったので、パンフレットの写真を載せます。
フラメンコダンス。かっこよかったーーーー。
カスタネットのリズムも軽やかに、女性はセクシーで、男性は超格好いい!ああ、満足しました。
今はもう4月7日の夜。ああ、私の誕生日、楽しかったーー。どうも有難う、とジョン・クロードに伝えると、今日だけじゃないよ、毎日が誕生日だよ、と彼。そうです、その通り。毎日が新しい日です。明日も明後日も毎日を大事に楽しく過ごします。
みなさまも素敵な週末を過ごされますように。