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カルカソンヌのミディ運河

私の住む町カルカソンヌは、お城とミディ運河が世界遺産になっていますが、 先週のある素晴らしい秋晴れの日、私はジョン・クロードと一緒に、初めてそのミディ運河のクルーズに行ってきました。
1時間15分と2時間のクルーズがあり、私たちは1時間15分を選びました。
10月も半ばになり、旅行者も減ったことだろうと思っていましたが、私たちの乗った船は乗船客50人で、満席。
船の舵をとる船長らしき男性が船の先頭におり、私とジョン・クロードは、その反対側の後部座席に座りました。
船の真ん中あたりには屋根が付いているのですが、後部席には屋根がなく、夏の暑い時期なら多分、後部座席には座っていられないだろうな、と思いながら、私は秋の太陽を十分楽しみました。
座って待つこと約15分。いよいよ船が動き始めました。 嬉しいことに、私たちの座っていた後部座席が先頭です。

このクルーズは、運河をゆっくりと下って行きながら、途中、水門で水を増やしたり減らしたりしながら、向こう側の運河につなげる方法を経験します。
運河も高低がありますから、こういう水門での調整が必要なのだと、初めて知りました。結構面白いものです。
この運河はその昔、ボルドーからワインを運ぶことにも使われたそうで、今は散歩や自転車に乗る人に使われている運河の両端にある細道は、船を引く人や馬のために作られ、その細道が崩れないように、根を深く張るプラタナスの木が植えられたと、船の中で説明がありました。
そしてその大きな木の影で、運河の水が蒸発するのを少しでも防ごうとも考えたようです。
船の動くスピードは、人が歩くスピードより少し早い程度で、心地良い。
この日は風もなく、ゆっくり進んで行く船に身を預けて、私はすっかりリラックスしてしまいました。
カルカソンヌの船着き場に戻ってみると、新たにたくさんの人たちが乗船を待っていました。
このクルーズは毎年10月末で一旦終了し、4月から再開します。

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長年この船に住んでいるのでしょう。洗濯物がたくさん干されています。

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レンタルした船にはこうして家族の自転車を積み、知らない町に停泊したときには、これで陸を走り回ります。小型の自動車を乗せている船もありました。

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プラタナスの木が並ぶミディ運河。運河ですから波もなく、船は誰にでも操作できるようです。

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小さな橋をくぐると、ここでは運河の両側がプラタナスの木ではなく糸杉でした。トスカーナを思い出しました。