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地中海の街コリューとパウリーユ

夏日が始まったと知った先週の金曜日、私はジョン・クロードと一緒に青い空と碧い海を求めて再び地中海の街コリューへ行ってきました。
前回行った時の思い出があったので、素敵な写真が撮れるだろうと期待して行ったのですが、なんと天気予報が外れてしまって、午前中のコリューは霧の中。それでも、前回はグループの予約で一般客は乗れなかったミニトレインが11時発であれば乗れると知って、霧の中でしたがミニトレインに乗って葡萄畑が続く山の上へ行ってきました。
ミニトレインは山の上に続く狭い道を進んでいきます。驚いたことに、この道は普通車も通れるようになっているようで、途中、何度か前方からやってくる車とすれ違いました。谷側に避けてくれる車が谷底に落ちないかと心配になる瞬間も。

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これがコリュー発のミニトレイン。素晴らしい眺めのポイントに来ると、途中で一時停車してくれます。乗客のほとんどは降りて写真を撮っています。

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眺めのいいポイントからの撮影。下にコリューの街と港が見えますが、残念なことに霧で煙っています。どこまでもぶどう畑が広がっているので、お天気のいい日は素晴らしい眺めのはずです。

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ミニトレインツアーが終わったら、ちょうどお昼時。以前にも行った海辺のネプチューンというレストランでお食事です。
彼はコリューの隣町で作られるBanyuls・バニユルスという甘い食前酒、私はノンアルコールのフルーツカクテルでホッと一息。

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ジョン・クロードは前菜に生の牡蠣を注文。レモンと特別なビネガーを垂らして食べます。以前は嫌いだと言って食べなかったのですが、フランスでは、特に海辺に行くとどこでも見かけますから、 彼も食べたくなったのでしょう。それに牡蠣は身体にとてもいいそうですね。

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コリューの港。

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コリューで少しお買い物をした後、車でPaulillesという場所へ移動しました。ここは、フランスのTVドキュメンタリーで紹介していたところで、1870年代にノーベル平和賞で知られるノーベル氏のダイナマイト会社が作られたところです。
ノーベル氏はダイナマイトの作り方を発見した人で、ダイナマイト工場をいろんな国に作り、それで大変なお金持ちになりました。ここで作られたダイナマイトもドイツ国との戦争で使うものだったとか。
でも、博物館に保存されている労働者たちの言葉を見ると、化学薬品で病気になる人も出たし、アクシデントで爆発があったりしたけれど、戦争で仕事がない時にこの工場で働くことができてよかった、工場の対偶はとてもよかったなど、300人余りの工員たちは喜んで働いていたようです。
そのダイナマイト工場が閉鎖となり、1998年に買収された後、この地域の人たちの働きで工場は博物館となり、広大な土地は自然がいっぱいの癒しの場所として、2008年に公開されました。
行って見ると、まぁ、緑の多いこと。そして鳥の鳴き声がものすごい。拡声器から流れているのかなと疑うほど、どこを歩いてもひっきりなしに鳥の声が響いてきます。昔はダイナマイトの怖さがあったかもしれませんが、今は本当に癒しの場所となっています。

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ダイナマイト工場博物館の入り口。壁にここで働いていた人々(女性も多い)の様子が描かれています。

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ダイナマイト工場跡地

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ダイナマイト工場跡は一箇所に固まっており、あとは広大な自然が鳥の声とともに広がっています。写真には撮りませんでしたが、すぐ目の前に綺麗な水をたたえたビーチが広がっています。ここから船でダイナマイトを別の場所に運んだようですが、工場で働いていた人たちは、プライベートビーチだと言って楽しんでいたようです。

話は逸れますが、数日前の満月ストロベリームーン。ご覧になった方も多いと思いますが、ストロベリームーンと呼ばれるのは、今がストロベリーの時期だからだそうですね。別に月が赤いわけではないとか。私はそんなことを知らずに満月を見て、ああ、やっぱり少し赤く色づいているわ、と感激していたのですが、私の気のせいだったようです。でも、確かに少し赤かったのですけどね・・・・。

今日も素敵なひとときをお過ごしください。