師走と鳩と日本映画
12月に入りました。僧侶が走り回るほど忙しい月ということで師走と呼ぶそうですね。とにかく、あとひと月で2018年も終わり。はやっ!!
そんな12月ですが、南フランスは比較的暖かい日が続いています。
日曜日の今日、ブランチを食べながら眺めた空。日本でいう3階にあるアパートで、空が大きい。
気温は16度ほどで風もなく、穏やかな日でした。
そんな良いお天気の日に限って見られるのが鳩が群れて飛ぶ姿。私は勝手に平和のデモンストレーションと呼んでいますが、急にわっと群れてサーーッと左から右へ飛んだり旋回したり。見るたびに心が踊ります。その様子を一度写真に撮って皆様にお見せしたいと思うものの、飛ぶスピードが速くてなかなかうまくいきません。
ということで、今日は小さなビデオに撮ってみましたので、ほんの少しですが鳩の平和の舞をお楽しみください。
同じく日曜日の午後2時。私はジョン・クロードと一緒に我が家から駅に向かって10分も歩かないところにある小さな映画館に日本映画を見に行ってきました。この小さな映画館は全部オリジナル語なので好きなのです。
今日観た映画は河瀬直美監督の「Vision」でした。フランス名は「吉野に旅して」という意味になっていました。
フランスの女優ジュリエット・ビノシュさんが他の日本人俳優さんたちを相手にとても自然な演技をしていて、そこに日本の森や小川のせせらぎなどが映画の背景に流れていて、河瀬監督が伝えたかったのだろうという意味が静かに心奥深く入ってきた映画でした。あっ、夏木マリさんも良かったのでした。
さて私がもう一つ、まだかまだかと待っている日本映画があります。それは是枝監督の「万引き家族」。
この映画がカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを取ったのは今年の5月でしたが、カルカソンヌの映画館にくるのは12月だよと映画館の人に言われて、それからずっと私は待っていたのです。そして、本当に今月の12日に公開されることになりました。ヤッホーーー!!楽しみです。
さて、師走です。どう過ごそうかなんて考えてしまいますね。まっ、別に急ぐことなど何もないし、私はゆっくり過ごそうと思います。1日1日を大事にしながら・・ねっ。