魔法のクリスマスー2015年
気温の変化はあるものの、12月にしては暖かい日が続いているカルカソンヌです。
そんな先週の土曜日、ちょうど「サン・ニコラ」の日でしたが、カルカソンヌでは、クリスマスとニューイヤーの祭日開会式がありました。
「魔法のクリスマス」というタイトルで、毎土曜日には朝市のお店でいっぱいになる街の中心の広場に大きなスケートリンクが作られ、その周りには木で作られたクリスマスマーケットの家々が並びました。
北フランスのストラスブールで開かれるクリスマスマーケットには程遠い規模ですが、それでも40件ほどの木造りの家では、クリスマスグッズや、ホットワインやホットチョコレート、ソーセージ料理にチーズ、ワインといった食べ物のお店がたくさん並んで、早くから人で賑わっていました。
夕方6時すぎ、そろそろ闇が迫り、クリスマスの電飾に電気が灯されるその前、市長さんがスケートリンクの前に立ち、今年の「魔法のクリスマス」は、10年目になり、最初は、街の雰囲気を壊す、お金の使いすぎになるなど、反対の声が多く出たものの、頑張ってここまで続けてきて、今では他の街でもカルカソンヌの真似をし始めました。今年もこうして開くことができることを嬉しく思います、と挨拶をされました。
そして、「良い祭日を楽しんでください!」という市長さんの音頭と共に、街の全ての電飾に電気が灯され、スケートリンクはもちろん、周りの木々や各通りに取り付けられた飾りが一斉に輝き始めて、わーっ、という歓声が湧きました。いつ見ても、こういうものは感動します。
夜7時、シテのお城からたいまつを持った人たちがこの広場に降りてくる、ということを聞いた私たちは、シテの裾野にあるポン・ヴュー(古い橋)まで行って(そこから我が家が近い)、そこでたいまつの行列を待つことにしました。
旅行者らしき人たちもたくさん待っていましたが、ほとんどの人たちがスペイン語を話していたので、このたいまつ行列は外国人にも知られているようです。
風が吹き、気温が下がって寒くなってきた(何しろ川の上ですから)中で待つこと約30分。
やっと、中世の格好をした騎士や町民たちがたいまつを手にやってきました。
騎士たちが馬に乗り、その後に兵士や町民たちが続きます。
中世の格好をした人たちが途切れても、その後に普通の格好をした人たちがたいまつを持ってぞろぞろと続いて、行列はなかなか終わりません。
カルカソンヌの住民の半分はこの行列に参加しているのではないか、と思ったくらいです。
カルカソンヌの「魔法のクリスマス」は来年の1月3日まで続きます。
写真の中の機関車は、焼き栗屋さん
シャレーと呼ばれる木で作られたクリスマスマーケットの家々。クリスマスグッズより食べ物屋がほとんど。
写真を撮っていたら、「有料だよ」とジョーダンを言っている男性。彼の頭には赤いトナカイのツノが生えています。
ワッフル屋さん。左下に、座り込んで食べている男の子がいます。
ホットチョコレート屋さん
電飾が灯されたスケートリンク
広場の周りの木々にも飾りがつけられて、きれい。
メイン通りの電飾
この期間だけ、賑わう広場から離れた駅前に、子供用の遊園地が作られました。写真の観覧車は大人も乗れます。パリにある大観覧車よりも小さいので、大丈夫だと思って私も乗りましたが、やっぱり怖かった。
観覧車から見たシテのお城。燃えているようです。
我が家から歩いて3分ほどのところにある美術館の正面玄関も電気で模様がつけられました。コロコロと色や模様が変わって素敵です。
たいまつを持って、シテのお城からポン・ヴュー(古い橋)を渡って、広場にやってくる人々。
皆様、素敵な祭日をお過ごしください。