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ガレット・デ・ロワ

1月6日、フランスでは「ガレット・デ・ロワ」と呼ばれるお菓子を食べる習慣があります。ガレットとは、丸くて平らなお菓子や料理のことで、ロワは王様という意味。ガレット・デ・ロワは、王様のガレット(お菓子)ということになります。
1月6日は、キリストが誕生した時に東から3人の博士がやってきて、誕生をお祝いした日となっています。その日を記念して、このガレットを食べるようになったようです。

このガレット・デ・ロワには2種類あって、一つはパイ生地の中にアーモンドクリームが入っているもので、北フランスのもの、もう一つはブリオッシュの生地でふんわりしていて、上にカラフルな砂糖菓子やドライフルーツが飾られているもので、南フランスのもの。
だいたいどこのパティスリーでも2種類のガレットが売られています。ジョン・クロードは、パリから約200km南下したテゥールという大きな街で生まれたので、小さい頃からパイ生地のガレットを食べ慣れていて、今でもパイ生地のガレットしか食べません。私もどちらかというとパイ生地の方が好き。

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去年は、カルカソンヌでは一番人気のあるBimasというパティスリーでガレット・デ・ロワを買いました。(その時の記事はこちら
今年は、カルカソンヌに新しくオープンしたRemi Toujaさんのパティスリーに行ってみました。彼は、フランスのパティスリーコンクールで優勝したパティシエです。以前は2星のレストランでデザートを担当していたようですが、1年ほど前に独立し、小さいですが、カルカソンヌではメイン通りに当たる場所にお店を開きました。
Bimasさんが昔ながらのというかクラシックなお菓子を作るのに対して、Toujaさんはモダンな、独創的なお菓子を作ります。そんなToujaさんの作ったガレットが食べてみたくて、今年は彼のところに予約を入れました。
そして今朝の土曜日、朝市に行った帰りに彼のところに寄って、ガレットを受け取ってきました。早朝から作り始めたようで、受け取ったガレットの箱の底がまだほかほかと暖かい。早く食べたくて帰宅する足が早まる~。

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パイ生地がこんなにふんわりと盛り上がって美味しそう。ガレットの上の模様もToujaさんが一つ一つ手で描いています。Bimasさんのところでは、小、中、大 の3種類が売っていますが、Toujaさんのところではこの6人分だけ。18ユーロ。

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半分に切ったところです。中に入っているアーモンドクリームは、もっちり硬めのBimasさんのものに比べてクリーミー。美味しい~。
ガレット・デ・ロワの中にはファヴェ(小さな白い陶器の人形)が入っていて、それが当たった人は、その日の王様か王女様でいられる、なんて言います。今回は、ジョン・クロードが当てました。Toujaさんはモダン系ですから、ファヴェも通常の形ではなく黄色い絵文字です。そして、冠は絵文字のつながり。やはり彼はモダン。
カフェと共に早速食べたToujaさんのガレット・デ・ロワは、サクサクのパイ生地からバターの味がふわ~と口の中に広がり、クリーミーなアーモンドクリームとマッチして、本当に美味しかったです。また来年もToujaさんのガレットにしようかな。

今日は2018年に入って最初の土曜日。なんだかほーっとしています。
楽しい週末を過ごせますように。