カルカソンヌにグルテンフリーのレストラン
コルシカ島でフレンチレストランを開き、それが大変有名になり、各国の有名人(フランスやアメリカの俳優、そしてスポーツ選手)たちが食事に訪れては一緒に撮った時の写真をたくさん持っているシェフのロベールは、数年前に身体を壊し、コルシカ島の店を閉めて生まれ故郷のカルカソンヌに帰って来ました。
カルカソンヌでも新たにレストランを開きましたが、自分の体調のこともあり、肉料理を減らし、無農薬の野菜をたくさん使ったメニューを出しています。
いつかはオーガニックの材料だけを使った完全なベジタリアン、ベーガン料理を出したいと2年ほど前から希望していたロベールですが、そんなレストランが3日前、いよいよ彼のフレンチレストランの真ん前に出来上がりました。
去年までイタリアンレストランだった所を、新しく改装して出来上がったレストランです。
「良い生活のための良い食べ物」「健康でグルテンフリー」「カフェ、ロベー」と書かれた看板。
営業はお昼だけで、テイクアウトもしています。カフェですから、飲み物とケーキだけでもいいようです。
入り口を一歩入ったところにある庭。テーブルが2席あります。
内装が日本風にチェンジされていました。以前イタリアレストランだったことが信じられないくらい。BGMも癒し系。
新しい内装は、シェフのロベールが全部自分で手がけたそうです。
前菜2皿。すみません、慌てて食べ始めてしまい、左側のボールはすでに半分空になっています。きゅうりパスタのバジリコソース和えでした。きゅうりがスパゲティのように長~くなっているのです。右はグリーンサラダ。フォークもナイフも木でできたものに変わっていました。100%自然に優しくとの気持ち。
メイン。またまた撮影前に少し食べてしまいましたが、左はキノアの上に20種類くらいの野菜が乗ったごまソースかけ。右は野菜のボイルと味噌ソース。2つのボールの間にパンが2切れ。シェフの手作り。グルテンフリーのパンなのにしっとり。
デザートはブラウニーと赤いフルーツのジャム。普通のブラウニーに比べるとグルテンフリーですから少々パサパサしていましたが、噛むと美味しさが口に広がります。
シェフのロベールと。コルシカ島で有名だった頃の彼は、横幅もお腹も今の倍ほどありましたが、食べ物に気をつけるようになってから随分と痩せました。今はすこぶる調子が良いそうです。ワインもほとんど飲まなくなったとか。
オーガニックのベーガンレストランは、パリのような大きな街では流行りますが、カルカソンヌのような小さな街ではあまり流行らないだろうとロベール自身が言っています。でも、彼はそれで良いそうです。有名になって客が増えるよりも、本当にオーガニックの材料を使ったベジタリアンやベーガン料理を楽しんでくれる客が数人でも来てくれたら嬉しいと言っています。
カルカソンヌにいらっしゃる日本人の方で、グルテンフリーのレストランをお探しの方は、ぜひロベールのレストランへいらしてください。
Cafe Robert, 39 Rue Coste Reboulh, Carcassonne.
レストランはお昼だけ営業で、夜は、このお店の前にあるフレンチレストランで彼が腕をふるっています。普通にお肉もお魚もあるレストランです。
ロベールが彼の携帯で、日本で4軒のレストランを開いているというフランス人シェフと一緒に写ったビデオを見せてくれました。そのシェフは日本に40年ほど住んでいるそうで日本語ペラペラ。ロベールの作るフランス料理がどれだけ美味しいかをビデオの中で熱弁していました。
このシェフは、フランスを訪れると必ずロベールのレストランにやって来るのだそうです。私、名前を聞くのを忘れてしまったのですが、どなたかご存知ですか?
みなさま、素敵な週末をお過ごしくださいませ。