ヨーロッパで飲む最後のワイン
ワインが大好きで、トスカーナに住んでいるときにはソムリエの資格まで取ったジョン・クロードが、ワインはもう飲みたくない、と言い始めたのは約2年ほど前になります。別に病気ではなく、ただ、飲んだ時に感じるアルコールの影響が好きではなくなったとのこと。それ以来、どんなに美味しいレストランへ行ってもワインを注文することはなくなりました。ところが、我がアパートの地下には、赤ワイン2本がまだ残ったままになっているのでした。来年の3月末には日本へ飛び立つ私たち。さぁ、どうする?
結果、私たちの大好きなレストラン、ラ・ターブルで作られたワイン(カスターニヨ)は、ラ・ターブルの名誉の為にも飲んであげなければ申し訳ない、ということになり、数日前、ヨーロッパで飲む最後のワインとして開けることになりました。6年もののワインは、いや、ほんとに美味しい! 残りの1本は大家さんにプレゼントです。
いつもは大きなサラダのみのランチですが、ワインに合うようにと、マリネに浸けたスモークサーモンと柿、洋梨とパルメジャーノチーズをズッキーニで巻いたもの、シメジのさっと炒めなどの前菜を用意。
メインは、鱈のソテーと、その後ちょっと酒を振ってソースに。芽キャベツとブロッコリーを添えて。
約2年ぶりに飲むワイン・カスティニヨ、そしてこのワインには最高のマリアージュである羊とヤギのチーズ
デザートは、いつものテゥージャさんのところのケーキで、いつもより豪華な昼食となりました。
ワイン・カスティニヨは、私たちがヨーロッパで飲む最後のワインとして最高のものでした。感謝!