カルカソンヌの朝市
晴れのち曇り、時々雨。4月のお天気ですね。
4月の天候がこんなにも不安定だということを私は忘れていました。
カーッと晴れて暖かくなったので、サァ、春爛漫だ、これから初夏にまっしぐら、なんて早合点していたら、冬のコートを着る日がやってきて、ああ、そうだった、これが4月だったと思い出しているところです。
フランスではどの街にも朝市が出ます。街の規模によって小さいのやら大きいのやら。
カルカソンヌの朝市は、火曜日と木曜日に街の中心地にあるカルノ広場に野菜市場が広がり、土曜日はカルノ広場の野菜市場に加えて、別の大きな通りにズラーッと洋服や靴、古着屋が並びます。
土曜日のカルノ広場は、火曜日や木曜日の朝市に比べると倍ほどの出店があり、オーガニックの店も4~5件あって、一番賑わっています。
私もこの日はオーガニック野菜を目指してソワソワと朝早くから出かけていきます。遅くなって10時ごろに行くと、目当てのサラダが売り切れていて、がっかりすることがあります。
ちなみに、こちらではオーガニックのことをBIO(ビオ)と言います。
フランスにはBIOのお店がどの街にもありますが、特に今はBIOが流行っていて、BIOのスーパマーケット以外にも、BIOパン屋、BIOジュース屋、 BIOレストランなど、なかなか便利になりました。
そしてオーガニック製品を売っているお店には「AB」という看板が挙げられています。AはAgriculture(農業)、BはBiologique(ビオはここから)の訳で、オーガニック製品のパッケージにもこのABが必ず記されています。
カルカソンヌの街にも立派なBIOスーパーマーケットがあり、新鮮な野菜や果物はいつでも手に入りますが、やはり、農家から直接運ばれてくる野菜と果物は新鮮さが違います。BIOに限らず、カルカソンヌの朝市で売られる野菜や果物は農家から直接運ばれてくるものが多いので、みんな買い物かごを下げて出かけていきます。
土曜日の朝市に限りますが、2週間ほど前からBIOのイチゴが売られるようになりました。春になると朝市に店を出すこの農家は有名なようで、近所のレストランやBIOスーパーマーケットにもおろしているようです。そして、このイチゴがとっても甘くて美味しいのです。
出始めたばかりなのに、イチゴの味と甘さがあって、初めて食べた時は驚きました。トスカーナでは、夏まで待たないと甘いイチゴには出会えませんでしたから。
この農家のイチゴは4月から11月まで売られるということですから、しばらくは美味しいイチゴが堪能できそうです。
私はこのBIOのお店で買い物をします。お母さんと息子さんが販売していますが、夏になると客が増えるので、助っ人が一人増えます。
写真の左側に青いかごが見えます。買い物客はこのかごを取り、その中に好きな野菜や果物を入れていき、入れ終わると、お店の人が秤にかけて計算をしてくれます。写真の右のほうに、黄色いかごに長ネギを入れて男性が待っていますね。ジャガイモの入った箱の前に置いてある赤いキャリーが私のキャリーです。ちなみに、こちらのBIO野菜は、トスカーナに比べるとずっと安いのです。
夫婦で買い物にやってくる人も多いですが、写真のように、男性一人で野菜や果物を買い物する人もかなりいます。
カルノ広場は出店でいっぱい。
牛乳を売っています。瓶を持っていくと、その瓶に入れてくれるようです(私は牛乳を飲まないので買ったことがありませんが)。手前の若い女性は、赤ちゃんを懐に入れて牛乳を待っているところ。
イチゴの出店。販売している若い女性がとっても可愛くて親切で、イチゴを買うだけで朝からいい気分になります。1箱3ユーロ50セント。2箱買うと6ユーロ。
ドイツ人が作っているBIOパン。販売しているフードをかぶったお兄さんがちょっと怖そう。でも、話をすると優しいお兄さんでした。
アスパラガスだけを売っているお店。フランスといえば白いアスパラガスだと思っていましたが、イタリアにあるようなグリーンアスパラガスもあって、ちょっとびっくり。私も早速グリーンアスパラガスを購入しました。売っているおばちゃんがとっても親切で嬉しくなります。