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春一番の朝市

春分に入って最初の朝市(昨日の土曜日)は雨でした。テロ事件のあった翌日でもあり、さて人出はどうかなと思いながら私は少し遅れて出かけましたが、いつもと変わらずに賑わっていてホッとしました。

正直、雨の中のオープンマーケットはちょっと大変。野菜や果物などの上にはテントがありますが、お客さんの上には何もなし。客はお店に置いてあるバスケットに自分で自分の好きなものを入れてお店の人に計ってもらってお金を払うシステムですが、欲しいものがたくさんあるとバスケットが2つにも3つにもなります。そうなると両手がふさがって傘などさしていられません。買い物をすませるとかなりずぶ濡れです。それを知っている地元の人たちはフード付きのコートを着ている人が多く、私も真似をしています。
それでも、朝市は楽しい。新鮮なものが所狭しと並べられていて、清々しい生きる力がみなぎっています。

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彼女は野菜のチーズとケーキを作っている人です。私は今回初めて見かけたのですが、砂糖、ミルク、小麦粉などを使わず、使うのは豆腐やナツメなどの甘みだけなのだそう。私はフラボワーズのケーキを味見させてもらいましたが、もう普通のケーキのように美味しくてびっくり。チーズも買ってきたので今日味見をします。また朝市の楽しみが増えました。

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彼女の名前はロレーン。私がいつも行くオーガニック店の主です。とっても明るくて客とポンポン話をし、朝から力をもらいます。いつも客で賑わっているお店です。私の名前も覚えてくれて、行くと「ボンジュール、キヨミ!」と挨拶してくれます。

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オーガニックのパンのお店。彼女は遅れてきたのか、まだ準備中のようでした。

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ジャジャ~~ン!待ちに待ったオーガニックの苺屋さんがお店を出しました。毎年3月から10月ごろまで苺を持ってくるのですが、今年は寒い日が長くて収穫が1ヶ月も遅れたと嘆いていました。彼が持ってくる苺は最初の粒から甘くて美味しいので、私もジョン・クロードも大のファン。ああ、また楽しみが増えました。店主の笑顔が苺と同じくらい柔らかくて甘くて素敵。

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右上が買ってきたオーガニックの苺。左下は、週末の習慣になりそうなテゥージャのケーキ。ジョン・クロードと半分づつにしました。

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苺に豆乳のヨーグルトとアガベをかけて食べました。美味し・・・!

2日前のテロで、犯人に捕まっていた人質の身代わりとして自らスーパーマーケットに入った治安部隊の幹部が犯人に銃撃され、重体になっていましたが、「彼は生きようと頑張っている」というニュースが出ていたにもかかわらず、残念なことに昨日亡くなられました。
彼はフランスの英雄になりましたが、できることなら生きていて欲しかったです。

春がどこかで足踏みしています。早くコーーーーイ!!

今日からヨーロッパは夏時間。日本との差は7時間です。