ロックダウン後の５月
２ヶ月ぶりにオード川沿いのウオーキング道を歩こうとアパートの玄関を出たら、ふっと外出許可書は持ったかな？と気になった。ああ、もう必要ないのだと思い出して足取りが軽くなる。
すぐ近くのガンベッタ公園が綺麗に草刈りをされていて綺麗だった。２ヶ月ぶりの散髪です。清々しい。
ところがオード川沿いに行ってみて驚いた。２ヶ月前まで綺麗に刈り込まれていた草花が、今はムクムクと大きく育ち、まるで自然が人間界を制覇いするような風景に。自然の力は大きいと改めて認識させられた瞬間です。ベンチも自然に飲み込まれそう。
ゴルフ場の芝生のように綺麗に刈り込まれて人々がピクニックをしたり日光浴をしたりしていた場所が、今はそんな面影もなし。なんだか森の中を歩いているような気分になる。
草ボウボウで、自然が戻ってきたと鳩は大喜びで地面をつついています。周りから聞こえてくる鳥の囀りも普段より張りがあるような・・。多分、来週から草刈りが始まると思うので、鳩さんよ、草ボウボウを楽しんで。
２ヶ月間、人通りがなく、今でもあまり人出がないウオーキング道は、鴨たちの散歩道と化していました。人間が横を歩いても全く動ずることなく悠々と歩く。
行列で歩く鴨。オスばかり、メスは・・・？
１mほどのアザミの花が咲いていました。草はいつも短く刈られているので、今までアザミが成長するチャンスはなかったのでしょう。
川べりではほどんと見なかったポピーの花も咲いています。
セメントで道や公園を作るのは良いけれど、私たちは自然の原理をあまり考えなくなったのではとも思います。
自然と人間、共存しなければ、どちらかがどちらかを壊すことになります。
ここ２ヶ月の間、世界中の人々が自宅謹慎を続け、自然は大きな深呼吸をしたように思います。空は澄み渡り、川や海の水も透き通りました。汚していたのは人間なのですよね・・。もう少し自然に優しく、そして優しくされながら生きたいものです。
ガンベッタ公園にあるジャスミンの花。明日から良いお天気が続くようなので、公園はジャスミンの良い匂いに包まれます。スーッと大きな深呼吸をしましょ。