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ひとつの世界

昨晩、世界保健機関とレディー・ガガさんがオルガナイスした「One world, Together at home」(家庭で一緒に、ひとつの世界)が放送されました。社会活動プラットフォーム「グローバル・シティズン」の主催です。

世界中から100人余りの歌手や著名人たちが、ステージではなく自分のスタジオや部屋からメッセージや歌を届けました。 世界保健機関への寄付というより(それは別の日に行ったようです)、昨晩は、自分の命をかけて最前線でコロナに感染した人々を助けている医療機関の人たちに「ありがとう!」と伝えることと、そして世界中で家や部屋に閉じこもっている人たち(私たち)に、あなたは一人ではない、みんなでコロナ感染を収束させるために頑張ろう、と力付けるためのコンサートでした。ミッシェル・オバマ前大統領夫人とローラ・ブッシュ元大統領夫人も一緒に(それぞれの家から)メッセージを届けました。加えてインドやイタリアの女性医師からのメッセージや他の国からのメッセージも沢山。

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Stay Home (家にいましょう)が、今の合言葉。私にも何か助けになることができないかなぁ、と思っても何もできない自分にがっかりするけれど、家にいるだけで医療機関で働いている人たちに余計な世話をかけない=助けていることになる、だったら私にもできます。

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一人で部屋に閉じこもっている人たちにインタビューも。

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パリやイタリア、そしてオランダなどでも夜8時(国によっては7時)になると医療機関で働いている人たちに「ありがとう!」を伝えるために住民が拍手をします。
カルカソンヌは感染者が少ない為か、拍手はなし。

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忙しすぎてきちんと食事ができない医療関係者に各主催者から(レストランからも)食事が届きます。みなさん、たくさん食べて健康でいて下さい。

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スポンジ君が手の洗い方を教えている動画。でも、最後には洗いすぎて手がなくなってしまうのよね。

自宅からのコンサートは、最初の6時間は前座のような感じで、後半の2時間にレディー・ガガさん、ポール・マッカートニーさん、スティービー・ワンダーさん、ローリング・ストーンズの4人、テイラー・スイフトさん、などなどが一度に見られました。自宅のソファーに座ってこんなライブが見られるなんてラッキーな私たち。コロナウイルスは早く収束してほしいものですが、でも、コロナが世界中に広まったおかげで、国や人種を飛び越えて世界が一つになった瞬間が見られて、感動しました。涙が出そうに・・。

それにしても、医療機関でお仕事をしている人たちの大変さが、今回つくづくわかりました。
インタビューに答えていた男性医師二人は、病院から自宅に帰って家族に感染する機会を作らないようにと、自分は地下に住んでもう数週間になる。子供にキスをすることも、妻をハグすることもできないのが辛い、と言っていました。 自分の生活を犠牲にしてまで患者の世話をしてくれる医療機関の人たち。ありがとう!
彼らには、もっともっと給料を上げて欲しい。

そろそろ自宅謹慎がしんどくなり始めていた時ですが、この「One world,Together at home」を見て、私一人ではない、世界の4分の3が同じ状況なのだと分かり、まだまだ頑張れると力が湧きました。

みなさん、お家にいましょう。人との接触をできる限り減らしましょう。それがコロナ感染を収束させる一番の近道です。