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ピレネー山脈の麓の村・オルジェックス

10月に入ったここ数日、南フランスは素晴らしいお天気が続いています。2日前の満月までは日中気温が27度まで上がり、秋晴れと言っていいのか、インディアンサマーと言ったほうがいいのかわからないくらいでしたが、満月が過ぎた今日も気温は少々下がり気味ではありますが、空はパーっと晴れ渡り、それは気持ちのいい日になっています。これから1週間はこんなお天気が続くようです。やはり、秋晴れなのでしょうか。
そんなある日、太陽に輝く自然の景色が撮りたくて、私とジョン・クロードはピロネー山脈の麓を目指して、車を走らせました。

約1時間半ほど走るとメルク・ガラッブという村に差し掛かりました。そこに「悪魔の橋」という名の橋があることを知り、川を目指して行ってみました。

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駐車場に車を止めて川の方に降りていくと、見えました「悪魔の橋」が。「悪魔の橋」という橋は、フランス中に幾つもあるようです。私たちが見つけたこの橋は、13世紀、この土地の偉い大臣が、ある男性に、「ここに1ヶ月で橋をかけなさい。もし1ヶ月経っても橋がかかっていなければ、お前を処刑する」と言ったそうです。男性は近所を駆けずり回り建築家を探したのですが、誰も彼に力を貸そうとせず、日がどんどんと過ぎていきます。明日が約束の1ヶ月という日、とうとう男性は悪魔に相談して、橋をかけてもらいます。その時の悪魔との取引は、最初に橋を渡る人を悪魔に引き渡すというものでした。男性は、とんでもない約束をしてしまったと後悔し、一人の聖人に相談します。
いよいよ、橋のオープニングセレモニーの日、悪魔が向こう側で待っています。男性は、一つのカゴを手に持って橋のこちら側に立ちました。そして、おもむろに手に持ったカゴを開けると、尻尾にフライパンをくくりつけた猫がぴょんと飛び出し、ガラガラと大きな音を立てながら橋を渡って行きました。驚いた悪魔は慌てて逃げ出した、というような話が橋のたもとに書かれていました。へぇ~~。笑

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橋の下には小川が流れています。見学客は私たちと、もうひとカップルだけ。静かな場所です。

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石造りの上部は崩れ落ちていますが、歩く橋自体はまだ頑丈そうです。もう800年も経っている橋です。

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橋の下を流れる小川。水の音が耳に心地よくて、リラーーーックス!

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悪魔の橋を離れて、さらに進んでいたら、こんな風景にも会いました。

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さらに進んで辿り着いたのが、オルジェックスという小さな村。上の写真の風景は車道から見えないのですが、村を通り過ごしていた時にピピッときて、横道に入ってみると、光の溢れる素敵な風景が広がっていました。

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オルジェックスは本当に小さな村で、写真を写している間、住民は一人も見ませんでしたが、川に沿って村から村へ行ける道が続いているようで、そこを歩く数人のハイカーを目にしました。川のほとりに立つ教会が可愛らしい。

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川の水の綺麗なこと!ザーザーと止まることなく流れています。私たちの人生のように・・。

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村の教会を橋のたもとから見たところ。

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コルジェックスは、こんな風景の中にポツンとある村でした。中央に見えるのはピレネー山脈。冬は雪で真っ白です。

気持ちのいい秋晴れ、まだまだ楽しみましょう。