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ピジョンミルク

pigeon

キッチンで朝食を用意していると、「鳩って賢いんだって!」とリビングでPC を見ていたジョン・クロードが教えてくれました。
「あっ、そう。カラスが賢いとは聞いたことがあるけど・・・」と私が答えると、鳩は昔から「伝書鳩」として使われたくらいで、土地勘はあるし、ちゃんと伝言も届けるし、本当に賢いらしい。その上びっくりするのは、鳩は子供が生まれるとミルクで育てるんだって!、と教えてくれた時には、私もびっくり。
鳥がミルクを与えて育てるなんて私は今まで聞いたことがなかった。
でも小鳥はどうやってミルクを吸うのかな?とんがったクチバシでミルクを吸うのは難しそうだし、そんなことをすると母親の胸を傷つけそうだなぁ・・、とぼーっと考えていると、母親だけではなくて父親もミルクを与えるんだって、と続けるジョン・クロードの声に、これまたびっくり! これはウィキペディアで調べてみなければ。

調べてみたところ、鳩が子供(卵)を身籠もると、人間や哺乳動物のようにミルク状のものが胸の袋にたまり始めるようです。英語・フランス語で鳩のことをピジョンと言いまが、そのミルクをピジョンミルクと呼んでいます。驚くのは、お父さん鳩も同時にミルクを胸に溜め始めることです。
お母さん鳩は自分で子供を産むのですから母性本能というか、胸にミルクが溜まるのは分かりますが、お父さん鳩までミルクを作り出すなんて、なんと不思議な自然現象でしょう。それだけ鳩の夫婦の絆は強い・・?
鳩の両親は胸に溜まったミルクを口の中に吐き戻して、それを赤ちゃんの口の中に入れて育てます。私が想像したようにお乳から吸うのではなくてよかった。
子育てに昆虫などの餌を探す必要がない鳩は、いつの季節でも赤ちゃんを育てることが可能なので、鳩の繁殖は多くて1年に5・6回あるそうです。ちなみにフラミンゴも同じようにミルクで育てるそうです。

鳩は地球から出る磁気をたどって、目的地まで時には1000kmも飛ぶことがあるとか。やっぱり賢い鳥です。