ピッツアとボルドーワイン
イタリアのトスカーナに住んでいた時、私とジョン・クロードは月に最低2~3度(もっと?)はピッツアを食べていたと思います。ピッツア店に行くこともありましたが、我が家で作ることもよくありました。我が家の下(1階)に住んでいた大家さんの奥さんはレストランのクックで、彼女の家でもほとんど週末はピッツアを焼いていたことを思い出します。それほどピッツアはイタリア人の生活に馴染んでいます。
私たちがフランスに来てからは、ピッツアを食べることがほとんどなくなりました。その理由は、まず第一にピッツア屋さんが少ない。フランスではピッツアよりもクレープ屋の方が多いです。第二に、フランスのピッツアは、正直まずい。フランスに来た当初、イタリアの美味しいピッツアがまだ頭にありましたから、ピッツア屋を見つけると喜んで食べてみましたが、2回挑戦して、2回ともまずくて、それでフランスでピッツアを食べることはやめました。
面白いことに、我が家でもピッツアを焼くことがほとんどなくなりました。フランスにはフランスの美味しい食べ物がたくさんあります。国が変われば食も変わる。
フランスに住み始めてから1年半ほど経った時、私は思い出したようにピッツアを焼いてみました。品質の良いブラッターが手に入ったからです。美味しく出来上がりました。それから数回ピッツアを焼いたのですが、どうしたことか、ピッツアの生地が固く出来上がるようになってしまいました。
トスカーナで使っていたレシピーと同じなのにどうしたのか・・・。小麦粉がイタリアとフランスでは違うからか、水が違うのか、オーブンが違うからか、本当に不思議です。先日、「なんか、端っこの生地が固いね」とジョン・クロードに言われて、私はがっくり。悔しいので、数日前に、ナポリのピッツア生地の作り方、というサイトを見つけて、それを真似て作ってみました。そうしたら、できました!ピッツア生地がパンのようにもちもちに出来上がり。は~~、ほっとしました。我が家で作るピッツアはやっぱり美味しい。これで満足。やはり、私はフランスにいるとピッツアよりクレープの方が食べたくなります。
この生地には米粉が少し入っており、ふっくらモチモチです。我が家のピッツアは野菜盛りだくさん。
一緒に飲んだのはボルドー近郊のサンテミリオンのグラン・クルー・クラッセ、シャトー・ラロズ。美味し!
ワインは2012年もので、10年寝かすと最高だとジョン・クロードが言っていましたが。2022年に私たちがどこにいるかわからないので、5年熟成させたワインを開けることに。フランスを代表する葡萄、メルロ、カベルネ・フラン、カベルネ・スヴィニオンから作られたワイン。
イタリアに比べるとフランスはワインが安い。私たちが飲んだシャトー・ラロズのワインはこちらで約40ユーロでしたが、イタリアでは100ユーロはするだろうとのこと。フランスは大きな国ですからね、葡萄畑も半端なく大きいです。
昨夕5時にウオーキングに出かけて帰ってくると、我が家から1分もかからない所にあるガンベッタ公園前の美術館がカラフルに照らし出されていました。12月の恒例行事です。ちなみにこの美術館は無料。
見ていると色がクルクルと変わって素敵。しばし眺める。
カラフル
素敵な催しものです。
寒さがどっぷりと腰を落としています。風邪をひかないようにしましょう。