2016年の始まり
2016年に突入しました。
年末年始、皆様はどのように過ごされましたか。
私はクリスマスを特別に意識しませんし、年末年始も、ごく普通の日として過ごしました。
ただ、クリスマスじきに街に飾られる電飾は大好きですし(毎日でも見ていたい)、年末年始で、会社員が休暇をとり、学校もお休みで、なんとなく子供や大人がウキウキしている雰囲気を感じることが、大好きです。
年末年始は、数日ですが非日常生活が送れる、1年で一番嬉しい、素敵な日々。
何も特別なことをしない私も、つい待ちわびてしまう祭日です。
そんな大晦日、私は普段作らない料理を作って楽しんでいます。そういえば、このクリスマスは、イタリアからフランスへの移住が忙しくて、1年間作れなかったパエリアを久しぶりに作ってみました。
そして、大晦日の夜は、シャンペンで乾杯をしながら、前菜、白身魚のメイン、そしてチョコレートケーキというコースを楽しみました。
我が家の普段の夕食は、メインディッシュが一皿というメニューですから、前菜がある夕食は特別です。
ただ、フランスに来てからは、食後にチーズを食べることが増えました。
フランスで見る食品は、イタリアとはやはり違いますが、一番驚いたのがチーズの数です。牛乳のチーズから羊のチーズ、そして山羊のチーズが山のような品数で並んでいます。
特に山羊のチーズはトスカーナで見ることがなかったので新鮮ですが、味もまた特別で(慣れないと匂いが強烈)、私もそろそろと慣れていっているところですが、ワインと一緒に食べると美味しいことを発見。
イタリアにも美味しいワインはありますが、フランスは国自体が大きく、ワインの生産量も半端ではありませんから、安くて美味しいワインがたくさんあります。
イタリアだったらこれほど美味しいワインは50~60ユーロはするなと思うワインが、フランスでは20~30ユーロで買えます。
10ユーロ以下でも美味しいワインが沢山ありますから、家庭でも手軽に飲めるというものです。
フランス人とワインとチーズ。切っても切れない仲です。
私の住むカルカソンヌの街には、「コテ・フェルム」という高級食品店があります。
小さいお店ですが、扉を押して開けると、中は食材でぎっしり。
食材コーナーにあるショーケースには、各種のチーズがずらっと並び、その横には手作りのバターを始め、すぐに食べられるように作られたソーセージ、スモークサーモン、茹でたエビ他のお惣菜がずらり。
その前にはチョコレートとお菓子の山、店の奥にはワインの陳列棚が並んでいます。
その食品の全てが厳選されたハイクオリティーなのです。
だからと言って、料金はそんなに高くはありません。普通のお店で買うよりも少々高いと言ったところ。それだけに、お店はいつも繁盛しています。
クリスマス前日は、店の中が身動きできないほどの人で埋まっていました。
ご存知のようにフランス料理でよく使うのがクリームとバターです。
私とジョン・クロードは、元々乳製品不寛容で、トスカーナに住んでいるときは乳製品全般を避けていましたが、フランスのカフェやレストランに入ると、頻繁にホイップクリームが出てきます。
ケーキの横に並んでいたり、スープの上に飾られていたり。
ある日、試しにジョン・クロードが食べてみたところ、その美味しさに思わず頬が緩んでしまった彼。
私もちょっとだけ、と言いながら、結局は全部食べてしまったほど、こちらのクリームの美味しいこと。
バターは今でもあまり食べませんが、カフェやレストランで出てくるクリームだけは、ムフフフ・・と喜んで食べている私たちです。
パンも、フランスに来てからよく食べるようになりました。何がこんなにパンを美味しくするのかと不思議になるくらい、こちらのパンは美味しいと思います。
乳製品不寛容、小麦粉不寛容などと言われている私ですが、こんなに美味しいものを避けて生活するのは少々悲しい。
短い人生です、体調に不調をきたさない限りは、私、食べまーす!
人生最後の瞬間が来たときに、「楽しかったなぁ。悔いなし」と思えるように生きていきたいと、改めて思った年初めです。
そのためにも、毎日行っているウオーキングと運動は続けていきたいと思います。
2016年、皆様も、たくさん笑って、健康で過ごされますように。
パエリアと一緒に飲んだ、今のところ私たちの一番好きなワイン、ソテーン
大晦日の夜の前菜。ネットで見つけたレシピで、ポテトピューレとほうれん草の塔の上にサーモンのマリネが乗っています。奥に見えるのが、シャンペン地方で作られたオーガニックのシャンペン。TVでこのワイナリーのドキュメントをやっていて発見。
大晦日のメインディッシュ、砂ヒラメとオレンジソース
高級食品店コテ・フェルムの内部。 店内の撮影はお店の人に承諾を頂いています。
チーズコーナー
丸いチーズは山羊のチーズでクロタン(Crotin de chavignol), その前にあるのが羊のチーズ(Brebis)、手前にある大きなものはマルメロを羊羹のようにした甘いペーストで、チーズと一緒に食べます(pate de coings)。チーズとジャムなどの甘いもの、よく合うのです。お試しを。
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