香ヶ丘3丁目
私たちが新しく住み始めた町の名前が可愛くて気に入っています。
引っ越してきたのはUR賃貸住宅。URのUはUrbanウーバンで都市、RはRenaissanceルネッサンスで再生という意味で、独立行政法人が管理している公的な賃貸住宅のこと、だと書かれています。簡単にいうと、昔の団地をモダンに再生した建物、と理解していいのかな。
私たちが住む枚方市の香ヶ丘3丁目は香里団地の一つで、郊外型大規模住宅団地の先駆けとして、1958年に入居が開始されたそうです。人々が生活しやすいように店舗や学校、噴水や小川などが造られ、緑がたくさんの環境良い場所で、たくさんの日本国民が団地に住みたいと夢見たようです。日本のフランス文学社・評論家で仏和辞典を作成された多田道太郎さんもこの団地に住んでいらっしゃったようで、フランスの有名な哲学者・小説家のジャン・ポール・サルトルさんとシモーヌ・ド・ボーヴォワールさんが一緒に団地に住む彼を訪問しています。
1962年には、日本を訪問中だった元ケネディ大統領の弟のロバート・ケネディ司法長官も奥様と一緒に団地の訪問をしたそうで、最初にできたスーパーマーケット・ピーコックの前で地元の人たちに大歓迎を受けた写真が店内に掛けられています。
現在も、この辺りはけやき並木の道が続き、歩道(自転車)の道も幅広くて、清々しい雰囲気が漂っています。その雰囲気が気に入られて、この辺りには戸建ての家もたくさん建ち、今では土地の値段が上がってしまったそうです。
知らない内になんだかいいところに落ち着いたかな、と二人で喜んでいます。
15日に引っ越してきてから約1週間。まだ足りないものはありますが、少しづつ新しい家になじんできています。そうそう、たまに会う同じマンションに住んでいる人たちも気さくに挨拶をしてくださり、ほっとしています。
写真の左側にスーパーマーケット・ピーコックが見えます。