母の日
5月9日は母の日。小さい頃、母にカーネーションをあげたりした思い出はありますが、私が海外に住み始めてからの50年近く、特に母が亡くなってからは、母の日を特別に考えたことがありませんでした。
それが、数週間前、我がマンションの前にある天麩羅の割烹店のドアに「母の日のお弁当の予約を受け付けます」というチラシを見つけて、急にそのお弁当を注文したくなりました。母の日が懐かしいというよりもコロナ禍で営業が難しくなって居るお店を少しでも助けたいなと思ったのす。
一度だけ、このお店で食事をしたことがあります。夕食だったのでいろんなものが次から次に出てきて、堪能したことを覚えています。カウンターに入って居るご主人は、別の日本料理店で料理をしていた方で、やっと自分のお店が開店できたという時に、運悪くコロナの勢いが 増してきて、それでもしばらくは開店していましたが、今年に入ってからでしょうか、予約がある時にだけお店を開けるようにしているようです。だからせめてお弁当でも買って応援したくなったのです。
献立表が入っていました。予約した時に、私たちは肉を食べませんと伝えたのにもかかわらず、鴨の肉が入っていると教えられて、えっ・・?ちゃんと伝えましたよね、と言うと、牛や豚は入っていませんから、という言い訳を若奥さんからされて、そういうことではなくて、予約どきに食べないと伝えたことはちゃんと聞いて欲しかったという気持ちでいっぱいでした。帰宅して開けてみると小さな鶏肉も入っていて、弁当は売りたいが客の願いは無視かと、このお店には2度と行かないだろうなと思ったのです。
もう一つ愚痴を言わせていただくと、弁当二つを入れる紙袋は用意しているでしょうと思いエコバッグを持たずに行ったところ、プラスチック袋だったらあります、一袋5円です、と言われて、弁当代1万円以上も支払うのにプラスチック袋代五円も取るのかい?とびっくり。そこでです、私が素直に自分の気持ちを伝えればよかったのですが、コロナ禍で経営できないお店が可哀想、という思いが先に立って何も言わずにお店を出てきてしまい、るんるん気分でお弁当を受け取りに行った私は、重ーい気分で帰ることになったのです。残念な日曜日の朝でした。
お弁当を食べ終わり、ジョン・クロードがデザートを買いに行ってくれました。いつもの美味しいパティスリーです。そして、こんな可愛い箱をぶら下げて帰ってきました。
入っていたのはシュークリームのシューの中にスポンジケーキ、カスタードクリーム、ホイップクリーム、そしていろんなフルーツを挟んだケーキでした。
ここのケーキはあまり甘くなくて本当に美味しい。このケーキのおかげで、私の弁当でもやもやしていた気持ちが吹き飛びました。ありがとう!
それにしても、思った事を素直に言えない自分がいまだにいることに、がっかり。もっとしっかりしようよ!