八瀬大原、瑠璃光院
「やすらぎ」と「いこい」の郷と言われる、京都八瀬大原にある瑠璃光院へ行って来ました。私たちがお寺周りをしていることを知った従兄弟が、紅葉が綺麗だからと教えてくれました。紅葉には少し早すぎましたが、緑のもみじも綺麗なので、下見ということで行くことに。
京阪電車・出町柳駅で叡電の観光列車「ひえい」に乗り換え、八瀬比叡山口駅まで行きます。車体は「神秘的な雰囲気」や「時空を超えたダイナミズム」を表現しているそうで、車内もなかなか快適でした。
到着駅。駅を出て右に進むと小さな橋があり、渡り切ったところで右に進むと瑠璃光院へ、左に進むと比叡山頂まで行くケーブルカーとロープウエイ乗り場があります。
歩いて5分もすると、瑠璃光院の門が見えてきました。門を入る前の階段前には、韓国の有名俳優のような若い男性が二人立ち、切符売り場は左です、と教えてくれました。階段を上がって小さな切符売り場の窓口を覗くと、これまた同じような若い男性が切符を売っていて、お寺さんとは雰囲気が違うなと感じながら中へ。
階段を上がったところにある玄関先。歴史は古いのですが、大正末期から昭和初期にかけて個人の別荘として建てられたそうで、今まで訪問したお寺さんとは違ってこじんまりとした雰囲気です。
門のところからずっと打ち水がされていて、とても清々しい気分でした。
見渡すかぎりの青いもみじの木。庭の苔も深い緑色に佇み、その美しさに思わず立ち止まってしまいます。
清い水の中を泳ぐ美しい鯉。近寄るとスーッと寄ってきました。
苔むした瑠璃の庭。一本の細いせせらぎが苔の間をぬって流れます。
黒塗りのピカピカの机に青もみじが反射しているリフレクション風景。これが瑠璃光院を有名にしたと言われています。 私が2階に上がった時にもすでにかなりの人がリフレクション写真を撮ろうと頑張っていました。私もその隙間を見つけて一枚パシャリ。緑も綺麗ですが紅葉だったらどんな写真になっただろう・・・。
瑠璃光院が拝見できるのは春と秋だけで、特に10月20日〜12月5日は予約が必要です。
みずみずしい苔。
数寄屋風の建物
順路に沿って歩いていると真っ赤な絨毯にびっくりさせられる「八瀬のかまぶろ」。日本式蒸風呂の原型で、飛鳥時代、大海人皇子が背中に矢傷を負い(背に矢で八瀬)、その矢傷を癒したかまぶろ。以来、八瀬の地は、安らぎと憩いの郷として平安貴族や武士たちに愛された、と書かれています。
1階の廊下もピカピカでリフレクションが・・・。
この廊下で美しい庭を拝見しながらお抹茶がいただけます。写真の茶菓子、実際はもっと大きいのですが、写真を撮る前にうっかり3分の2を食べてしまったので、小さくなっています。1人千円。
ジョン・クロードもお抹茶が大好き。青いもみじや苔の緑に包まれて飲むお抹茶は格別です。
この後、私たちはケーブルカーとロープウエイを乗り継いで、比叡山へ向かいました。