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龍安寺、そして金閣寺

31年ぶりに龍安寺を訪ねました。前回は1990年の春でした。あの当時、スイスで勤めていた仕事を二人とも辞めて世界旅行に出かけ、オーストラリアで中古のキャンパーを買って6ヶ月の旅行をする前に、日本で1ヶ月ほど過ごしています。ジョン・クロードにとっては初めての日本で、私にとっても久しぶりの日本でしたが、自分達で電車やバスを乗り継いで龍安寺までやってきています。よくやった。

31年前のことで記憶がかなり飛んでいるのですが、龍安寺の周りにある土地の広さに今回は驚きました。

こういう道を歩いたかな?と思いながら歩く参道。美しい。

お庭にある銭形のつくばい。石の真ん中に大きな口があり、それを共用して上から時計回りに「我唯足知」(ワレタダタルヲシル)と読むようです。禅の格言、無言の悟道とのこと。

廊下をぐるっと回ると、有名な石庭が見えてきます。想像していたよりも小さくて、あれっ?と。

東西25m、南北10mのお庭には白砂が敷かれて、15個の石が置かれています。それを知っている訪問者の人たちはみんな、1、2、3、・・と石を数えているのですが、じっと廊下に座って数えている限り、絶対に15個は見つかりません。大きな石の後ろに小さな石が隠れているのです。15個見つけたければ、廊下の端から端へゆっくりと歩きながら数えていくと、ちゃんと15個見つけられますよ。

やはり素晴らしい石庭です。心静かにさせてくれます。

竹で作られた塀。美しい。

龍安寺から10分ほど歩くと金閣寺なので、行ってきました。

太陽が出て金閣寺が輝いています。確かこの冬に一度来ているのですが、その時は屋根などが修復中で、ちょっと残念だったのです。

そして帰り際、ポツポツとしてきて、太陽が出ているのに小雨?狐の嫁入り?なんて思っていたら、綺麗な虹が出ていました。殆ど2重です。うわ〜、ラッキーという声が周りから。自然のなせる技。素敵。