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お墓参り

昨日の日曜日、家族のお墓がどこにあるか知らない私を、従兄弟が車で連れて行ってくれました。お天気が良くないとお線香の火が消えるから、と雨が止むのを10日以上も待っていた私たちは、ようやく昨日、曇り空だけど雨は降らないだろうという天気予報を確認して行ったのです。ジョン・クロードはそういうことには興味がないので、一人自転車でお出かけ。

山を登ったところに霊園はありました。とても広々としたところで、メインの事務所でお墓の場所を確認。なんだか市役所のような雰囲気。そこで対応してくれたのが、マスクをしていたけれど目が澄んでいて、ハンサムに違いないと思える若い男性(学生のアルバイト?)。ひょっと名札を見ると名前がXX海斗君。名前までカッコ良くて「いい名前ですね!」とつい言ってしまった私に、「ありがとうございます!」と答えてくれた彼の笑顔がキラキラで素敵でした。笑 こういう場所ではほとんどの人が沈んだ顔をしているので、笑顔を見ると気持ちが和みます。

さて、お墓の場所を確認したつもりで、私が持って行ったお花と従兄弟が持ってきてくれたお線香と蝋燭を抱えてお墓を探すも、あまりにも広い場所でなかなか見つからない。やっと見つけて、枯れ残った花を取り除き、新しいお花を飾り始めたところでポツポツと雨が。えっ、雨?と言いながらも桶に入れた水をお墓にかけ始めたところで、ポツポツがかなり本格的な雨に。従兄弟が急いで車に置いてきた傘を取りに行っている間に、今度はザーッと滝のような雨が私の上に降り注ぐ。あれっ・・・??どこかに小さな屋根でも、と周りを探しても何もなくて、私は濡れるまま立ち尽くすことに。かぶっていた麦わら帽子もワンピースもサンダルもびちゃびちゃに濡れて、じゃぁこのまま濡れながらお墓に残りのお水をかけて帰りましょう、と私は決めて
「やっと会いに来ることができました。私は元気なのでご心配なく。これからもよろしくね」
と家族たちに挨拶をしたところで、従兄弟が傘をさして帰ってきた。
雨だからもう帰ろうね、と二人で言いあっていたら、急に雨が小降りになり、そしてパッと止んだ。さらに陽まで射して来て、え〜っ、なんなの今の雨・・??あっ、そうか、父、母、弟が「よく来たね」と雨で気持ちを表してくれたのかな、と勝手に解釈をしている私に、従兄弟も、そうかもねと言いながら笑顔で蝋燭とお線香に火をつけて、もう一度二人で手を合わせて霊園を後にしたのです。
帰り道は完璧な晴天。やっぱりあの雨は・・・。

日本に帰ってきてからずっと気になっていたお墓参りができて、なんだかスッキリしました。家族からの雨の洗礼も受けたし、また元気で毎日を過ごせます。
帰ってきたジョン・クロードに雨のことを話すと、きっと両親と弟からのサインだよ、と言っていましたが、普段は、こんな話を信じる彼ではありません。笑