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相差と伊勢と御座白浜海岸

深い緑の森の中をくねくねと走ってたどり着いたのは、海辺の町「相差」。ここには海女さんたちが潜ってとってきた新鮮な貝類が食べられるという小屋がいくつもあり、その中でお友達が選んでくれたのは「はちまんかまど」というところでした。入り口のところから海女さんたちの笑顔で迎えられます。観光バスもきていましたが、個人客は個別の小屋に入ります。

暑い日でしたが小屋の中には炭火が二つも用意されていて(当たり前)、冷房は4つほど稼働していましたが、狭い小屋でのかなり大きな炭火の熱気で一気に汗が噴き出ます。炭火の前で貝を焼いている海女さんは、どれだけ暑いことか。そんな海女さん、もう慣れてしまったのか涼しい顔。

焼けた端からどんどん供されます。あわび、サザエ、貝、大アサリ、干物、そしてご飯と汁物。
もう少し魚があるのかと思っていましたが、考えると海女さんが動く魚を捕まえるのは難しいこと。海底にじっとしている貝たちが彼女たちの目当てなのでしょう。正直に言うと、私とジョンはサザエの苦さがダメで、鮑もどうしてかその姿が好きではなくて彼と半分ずつ。その代わりに干物を美味しくいただきました。変な日本人で申し訳ない。ご馳走してくださったお友達には良い経験をさせていただいたお礼を心から申し上げます。感謝。
食事が終わった頃には、海に潜る海女さんの説明があり、さらに踊りも披露してくださって、お客様を楽しくおもてなししようと言う心持ちがよく伝わりました。海女さんたち、頑張ってください。

海辺から一気に北上して伊勢神宮(お伊勢さん)へ進みました。神宮に入る前に数えきれないほどの食事処やお土産屋さんが並ぶ「おかげ横丁」を進みます。

神宮では生い茂るほどの緑の木々を見るのが大好き。暑い日でも癒されます。

お友達の車で案内していただいた翌日、私たちはいよいよレンタカーをしました。1ヶ月ほど前にジョン・クロードが日本の運転免許書を取得したので、その使い初めです。日本へ来てから2年3ヶ月ほどは運転していなかったジョン・クロードですが、オーストラリで半年ほどキャンパーを運転し、イギリス、インド、そして日本でも数回運転した経験があるので右ハンドルも心配なし。この辺りは車の数も少なくて彼は久しぶりのドライブを楽しんでいました。借りたのはトヨタのハイブリッド車、アクア。

そして私たちがやって来たのは英虞湾(あごわん)の御座白浜海岸。日本に来てからしばらくは海にもおさらばだったので、到着した時はもう有頂天。まだ3連休の前でしたから、海岸には少しの人しかいなくて、その上、海の色が綺麗で、二人は持って来た水着だけを掴んでビーチにまっしぐら。砂が熱くて、アチ、アチ・・。

ハワイのようだとジョン・クロードが感激しています。パラソルを1時間400円で借りて、まずはジョン・クロードが泳ぎ、その後私が続きました。水温は25度くらいだったのか、泳ぐには最適。海の中にプカプカ浮いて平泳ぎや背泳ぎ。ああ、やっぱり海はいいなぁ〜。ヨーロッパに住んでいる時は毎夏は海に行っていたものですが、日本にはまだ来たばかりでビーチはここが初めて。ジョン・クロードはこの御座白浜海岸が大変気に入ったようで、また日帰りで来よう、と言っています。自宅からバス、電車に乗って鳥羽まで行き、鳥羽でレンタカーをしてこの海岸に到着まで約4時間、ちょっと泳いで午後に帰宅すると、往復8時間超の旅になります。それがどうしたの?君が嫌なら僕は一人で行くよ、と恐れを知らぬジョン・クロードは言います。それほど彼はこのビーチが気に入ったようです。

3年ぶりかの海辺の写真。やっぱりいいなぁ〜〜。

次回はパールの街「賢島」