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出町ふたば

京阪線の京都側の終点、出町柳へ行こうとエレベーターを待っていると、同じ階の女性と一緒になりました。時々同じエレベーターでお会いしてご挨拶をするのだけど、いつもマスクをしていらっしゃるのでお顔がよくわからない。その女性と初めてマスクなしでお会いして、いつもの奥様かな〜?と少々心配でいたら、「どちらへお出かけですか?」と話しかけてくださったお声が同じで、ほっと安心。
「ちょっと出町柳まで行ってきます」と答えると、「ああ、出町柳に行かれるのなら、とっても有名な日本菓子店があるのでぜひ行ってみてください」と教えてくださいました。彼女は出町柳まで行ったことがないので、同じお菓子をいつもデパートで買うのだそう。
それから1時間ほど後、出町柳駅に到着した私たちは、あまりにも暑いので目的地までタクシーで行くことに決定。走り始めると間もなく、車窓から奥様のおっしゃっていたお店を発見。店頭に人だかりができているのですぐにわかりました。ネットで見てみると、いつも40人くらいの行列ができているらしい。
でもあの行列を見てしまった私たちはすっかり行く気が失せてしまい、その日はパス。お店の名前は「出町ふたば」。

それから2週間ほど経った数日前、私たちはまた出町柳へ行くことになり、せっかくなのでお菓子店の近所を見て回ることにしました。すると、横断歩道の向こう側に数名しか並んでいない「出町ふたば」さんが見えるではないですか。これはチャンスです。早足でお店へ向かってみると、中には8名ほどの店員さんたちが、テキパキと客の注文を聞き包装して渡していました。さすが有名店。これだと長い行列でもそんなに待つことはないでしょう。
結局、私たちは名代豆餅とよもぎ餅、そして栗を乗せた水無月を包んでいただきました。このお店を教えてくださった同じ階の奥様にもお土産として同じ物を購入。

実は、この奥様が同じ階の何号室に住んでいらっしゃるのか確かではなくて、多分ここだろうと想像した部屋のチャイムを押してみると、ビンゴ、あの奥様がお返事をしてくださって、無事に本店のお菓子をお渡しすることができました。美味しく召し上がっていただけたでしょうか。
私たちはというと、「出町ふたば」店の日本菓子と普通のお店で購入する日本菓子との違いがよく分からず、もう並ぶことはないだろうなと言い合いながら、もぐもぐした次第です。

小さな店頭に並んで買います。ジョン・クロードは4番目。

買って写真を撮っている間に行列が長くなっていました。多い時にはお店が見えないくらいの人だかりになり、ちょっとビビリます。