大宰府天満宮
赤い太鼓橋を見るとなぜか心躍ります。
私の好きな人が太宰府天満宮を訪ねている写真を見つけ、それが福岡だと知って行ってみたいなぁと思った私。
実は私は福岡生まれ。小学生の時に大阪へ移り住み、その10年後には外国生活が始まったので、太宰府天満宮へ行ったことがあるのかどうか記憶にはありせん。
それで私の誕生日祝いを兼ねて、ジョン・クロードと一緒に太宰府天満宮参拝と福岡の地に足をつける旅に行ってきました。太宰府天満宮では是非観たいものもあったのです。
太宰府天満宮へは博多駅から天満宮行きのバスに乗車。約1時間のドライブでした。
上の写真は太宰府天満宮へ向かう参道。朝の10時ごろです。この時はまだ空いていましたが、あれよあれよというまに韓国からの観光客で、それも団体さんのグループでいっぱいになりました。日本人よりも韓国人客の方が多かったような。
参道でまず購入したいのが太宰府天満宮名物の「梅ヶ枝餅」。参道の両側には約30件ほどお店があるようです。
私が足を止めたのは、早々にお店を開いていた参道入り口近くの「やす武」さん。奥に餅を焼く女性、店頭で注文を受ける女性が二人だけのお店。餅は注文が入ってから奥で焼いて紙に包んで出てきます。朝から行列ができていました。
私は下調べもせずに「やす武」さんで「梅ヶ枝餅」を購入しましたが、餅は熱々、中のあんこは上品に甘く、とても美味しくいただきました。
参道で有名になっているスターバックス・コーヒー。建築家の隅研吾さんという方がデザインした、和のテイストいっぱいのお店。木の組み合わせが斬新です。
太宰府天満宮の桜門。学問の神様とされる菅原道真を祀る天満宮で、合格祈願をする学生たちが沢山訪れるようです。私が行った日は学生よりも韓国の観光客で賑わっていました。後で聞いたところによると、韓国のソウルから福岡まで格安航空でなんと1時間弱で来れるとか。そんなに簡単に行き来できるのですね。知らなかった。
桜門の奥に私の目当てのものが見えています・・。
さぁ、この森はなんでしょう・・?
実は、太宰府天満宮の御本殿は124年ぶりの大改修のため仮殿が作られており、その仮殿の屋根が森のようになっているのです。
道真公を慕う梅の木が一夜のうちに太宰府まで飛んできた、という飛梅伝説から着想を得たものだそうです。
これです、この仮殿の屋根の上の鬱蒼とした森、これが私は観たかったのです!
屋根には梅だけではなくいろんな木や草が植えられていて、ファンタジーな世界。
その仮殿に私も参拝して健康を願ってきました。
ビデオ
九州国立博物館
仮殿の森を堪能したあと、人気のない静かな方へ向かっていたら、何でもない普通の建物を発見。なんだろうとガラスの玄関に近づくとドアが開き、目の前に上へ上へとどこまでも登っていくエスカレーターが出現してびっくり。エスカレーターのてっぺんなんて見えやしない。なんだろう、と思っていたら隅の部屋にいらっしゃった係の男性が「無料だからどうぞ行ってください」と勧めてくださって、私たちは知らない世界へ連れて行ってくれるエスカレーターに乗ったのです。
てっぺんまで行って外に出たら、目に飛び込んできたのが近代的な外見の九州国立博物館でした。めっちゃめっちゃ、でっかい!! 可能なら見てみたいと思っていた博物館なので、実際に自分の目で見ていることが信じられなくて嬉しくて。
九州国立博物館の中。天井が4階まで吹き抜けの広さ。ジャンボジェット機が2台入る大きさだそう。
手前はカフェ。奥にアジアの楽器などの展示室があり無料で見られます。突き当たりのエスカレーターで一気に4Fの展示室まで行きます。入場料大人700円ですが、60歳以上は半額だそうで、私とジョン・クロードは半額支払って大喜び。
展示物は時期によって変わるようです。
帰りに使用させていただいたトイレが、それは広くて綺麗でおすすめです。
今回の九州旅行は8日〜12日までの予定で、博多に2泊、そしてこのあと別府に2泊の合計4泊5日の旅行でしたが、正直、どの街も大きくなっていて、というか60年前の記憶が全くなくて、どこがどう変わったのかわからず。ただ、新幹線やローカル線で通り過ぎる駅の名前だけは覚えていて、聴く度にポッと心が暖かくなるような、懐かしい気持ちになりました。