ブルターニュ・カルナック
ブルターニュのカルナックというと列石が有名です。何か神秘的なものを感じて、滞在地アルボンから約1時間ほど走って行ってきました。この列石はメンヒルと呼ばれ、紀元前5000~2000年ごろに建てられたようです。約3000個の大小(50cm~1m以上、時には5m)の花崗岩が長さ3kmに渡って綺麗に並んで立てられています。
紀元前5000年というと、かなり昔です。昔という言葉が適当なのかどうか分からないほど昔に、こんなに大きな、そして重い石をどうやって運んだのか、どうやって立てたのか、何の目的だったのか、今でも全く理解できていないそうです。神秘的です。
アルボン3日目の朝、ホテルから外を見ると、霧が辺りを包み込み、家々はかすみ、海は全く見えない状態。
やった~、やっとブルターニュらしい気候になった、と私とジョン・クロードは大喜び。気温もグッと下がりました。
カルナックに到着して、これから歩いて列石を見に行くところです。途中で、こんなに可愛い家を見つけました。お花がいっぱい。
これが典型的なブルターニュの家。家の両側に煙突が立っています。私の想像では、一つの煙突は台所にある料理兼暖炉用で、もう一つはその向かいにある居間の暖炉のためではないかと思います。この家のように、今では壁を白く塗っている家がたくさんありますが、昔ながらに石造りの壁をそのまま残している家もまだあります。可愛い家です。
メンヒルの始まり。石が列になって続いているのが見えるでしょうか?3列から4列あり、東から西に向かって続いているそうです。
近づくと(といっても柵があるのですぐそばまで行くことはできませんが)石の大きさがわかります。
かなり大きな花崗岩です。
現在、列石の周りに柵が設けられていて旅行者は近づくこができなくなりましたが、こうして壁の外から眺められるように歩きやすい道が作られています。
列石は3kmにも及び、全てを見ようと、たくさんの旅行者たちが歩いていました。私たちはほんの最初の方だけ・・・。
途中でミニトレインが向こう側の道を走っているのを見ましたので、ミニトレインでぐるっと回るのもいいかもしれません。できることならヘリコプターから眺めたいところです。
行きは自動車道の横を通って行ったのですが、帰りは森の中を通って帰ることにしました。近道のはずだとジョン・クロードが言うので。でも、標識がほとんど立っていなくて、ちゃんと街に行き着くのかどうかわからないまま進んだのです。
最初はこんな道。誰も通りません。
正しい道を歩いているのかどうかわからないものの、森の匂いと鳥の声がして、気持ちのいいウオーキングでした。
途中からこんな細い道に。
30分ほど歩いたところでパーっと開けた場所に出ました。そして見えたのが、この急な階段。
その横をぐるっと回って見ると、上にはチャペルがありました。そこから間も無く街でした。
結局、行きよりも早くカルナックの街へ到着した私たちは、見つけておいたクレープ屋さんで昼食です。 この写真は、列石を見に行く前に撮った写真で、私たちが戻ってきたときは、店内、テラス席共、超超満員でした。
無事に席に着けて、ヤギのチーズとサラダとトマト、そして卵焼きの乗ったクレープを注文。丸いのがヤギのチーズ。
一緒に飲んだのがこのサイダー。地元産とのことで、どこのクレープ屋さんでも見つけました。美味しいです。
ブルターニュ旅行、続きます。
素敵な日をお過ごしください。